アーカイブ/ 2017年11月

こんにちは。はたらく机です。

今回は、国内IT企業では独立した部署として存在するのが珍しいという、購買室購買チームの阿慈地学さんの机におじゃまして、あまり知られていない仕事の中身やビジョン、コミュニケーションのスタイルなどを伺いました。

IMG_0390s
日が落ちるのが早くなりましたね。

阿慈地 学 (あじち まなぶ)
購買室、購買チームマネージャー。2011年にIT系商社からNHN Japan(のちのLINE)に転職し、IT企画チームに所属。2015年、購買部署の立ち上げに携わる。以降、LINEらしい購買組織を作ろうと日々奮闘中。小学生の頃から独学でプログラミングをたしなむ。休日の楽しみは、何もしないこと。

小学生プログラマー


――LINEに入社したのはいつ頃ですか?

阿慈地学(以下、阿慈地):2011年8月です。ちょうどLINEができたのと、ほぼ同じタイミングでした。小学生の頃からプログラミングをやったりしていたんですよ。そのまま好きが高じてIT業界に入りました。

IMG_0426

――小学生プログラマー! スゴいですね。

阿慈地:当時、よくハード関係の催事がデパートの屋上なんかであって、格安で売っているパソコンがあったんです。何も分からないまま、カシオの「MSX」を買ってもらいました。買ってもらった以上は使わなきゃいけないと思い、雑誌を見ながらBASIC(プログラミング言語)をやり始めました。

――そのままずっとパソコンを続けてきたのでしょうか?

阿慈地:中学の頃は、友だちとPC88(PC-8800のこと)とかで遊んでいましたけど、高校に入ったら全く触らなくなりましたね。大学の経済学部に入ってから、IT関係のサポートセンターでアルバイトを始めて、その頃からHTMLでサイトを作るようなことが増えました。

はたらく机を見せてください


――早速ですが、はたらく机を見せてもらってもよいでしょうか。

阿慈地:はい。いいですよ。いつもこんな感じで仕事をしています。

IMG_0388
楽しそうに仕事をする阿慈地さん。楽しくて仕方がないのでしょう。

IMG_0355
壮観です。2つのモニターは、契約書を見比べるのに便利なんだとか。

IMG_0363
FILCOのキーボードは、上部に文字がありません。

IMG_0361
側面に文字が書かれているので、使い込んでも消えないんだとか。

IMG_0364
置いてあるものすべてに、こだわりを感じます。

IMG_0365
クリップ式のドリンクホルダー。これがあれば、パソコンにコーヒーをこぼすことはなさそうです。

あらゆるものを買う力


――いまは、購買チームに所属されています。具体的にはどんな業務でしょうか?

阿慈地:購買チームには大きく分けて2つの業務があります。ひとつは「ITに関連する購買」。もうひとつは、「業務企画」と呼ばれているものです。事業を立ち上げるときに発生する、購買に関するプロセスなどを整理する部門になります。

――“購買のプロセスを整理する”というのは……?

阿慈地:例えば、何かを発注する時に単なる金銭のやり取りだけではなく、書面の作成や契約などが発生します。そういうプロセス全般をまとめて円滑に進めることですね。

――もう一方の「ITに関連する購買」では、例えば、どんなものを買うのでしょうか?

阿慈地:IT機器、サーバネットワーク機器、PC、ソフトウェアライセンスなどの購買と、什器や備品などのファシリティに関するモノも扱います。オフィス系の購買は、総務と一緒にやっています。

――どれも専門知識が必要そうですね。

阿慈地:はい。特にITのメンバーは、本当にITに詳しくないとやっていけません。購買室全体として“購買に関するノンテクニカルな部分はすべて請け負う”という目標があります。それを実現するためには、テクニカルな知識がかなり必要になります。

数億円のコストを抑えるコミュニケーション


――ノンテクニカルな部分を任せてもらうためには、テクニカルな知識が必要なんですね。

阿慈地:例えば何かを購入する際に、機能やデータ容量といったテクニカルな条件を購入部署からヒアリングして、RFPに落とし込みます。

――RFP(アールエフピー)というのは……?

阿慈地:Request for Proposalの略で「提案依頼書」のことです。「わたしたちは、こういう要件で、購入したいです」という条件をまとめたものですね。そのRFPをまいて各社と交渉しながら、金額やさらに詳細な要件を詰めていくことになります。

――詳細な要件……もう少し詳しく聞かせてください。

阿慈地:例えば、アプリケーションに組み込むソフトのライセンスを買う場合、「アプリケーションが何回ダウンロードされました。それぞれにソフトウェアが入っています。だからいくらです」というのが以前の考え方です。

――はい。それがいまは変わっている?

阿慈地:いまは、そのダウンロード数や購入数よりも“どれだけアクティブであるか”が重要になります。仮に、総インストール数が3000万あったとしても、現状でアクティブ(実際に使われている)なのは100万というケースがある。

その場合に、ライセンスの交渉を3000万でするのか、100万でするのかで金額がぜんぜん違うんですよ。

――たしかに……!

阿慈地:メーカー側からは「インストール回数で計算しましょう」と言われるケースもあります。それに対して「この場合は、こういう理由でアクティブな回数で考えましょう」という話をする……そういった交渉は、ノンテクニカルな部分なんですよね。

――うわー、すごい。ほんとに両方の知識が必要ですね。

阿慈地:はい。一番劇的だったのは、セキュリティのライセンスに関する契約です。ある部署からリクエストがあって、その契約の中身を見たら、数億円になる見積もりでした。

―――大きな契約ですね。

阿慈地:ただ、依頼部署としてはそれが適正な金額なのか、どういう条件でそうなるのかが分からないと。そこで内容をひとつずつ詰めて、まずは社内で要件の整理をしました。それをもとにあらためてメーカーと交渉したところ、数億円かかるところが10分の一の金額で済みました。

――10分の一! 依頼部署とのコミュニケーションが重要そうですね。

阿慈地:そうですね。彼らが何を考え、どんなことがやりたいのか、を吸い上げないといけませんから。できるだけ、コミュニケーションはしっかりとるようにしています。

IMG_0433

購買チームが目指すもの


――購買チーム内では、どんな感じでコミュニケーションを取っていますか?

阿慈地:一人一人が個別に業務を担当していることが多いので、無理にチームをまとめようとは考えていませんが、各メンバーと面談するようにはしています。

――仕事以外のお話をすることもあります?

阿慈地:仕事をスムーズに進めるために面談しているのですが、メンバーがプライベートで問題を抱えているケースもあります。そういう時は「僕の場合は……」と自分の経験を話すこともありますよ。気づいたら、1時間以上も話しちゃっていることもありますね。

――これまでお話を伺ってきて、購買チームのイメージがだいぶ変わってきました。

阿慈地:よかったです。一般的な日本企業では、購買部門がどこかの組織にくっついていることが多いです。そんな購買部門を独立させてくれているLINEは、それだけ“購買に価値がある”と認めてくれていることになります。わたしたちとしてはその価値をさらに上げたいですし、モノを安く買うこと以上の“付加価値”を生み出す組織にしていきたいです。

メンバーが足りない


――いまメンバーを募集しているんですよね。この記事を読んでいる皆さまへ、一言メッセージをお願いします。

阿慈地:求人をかけてはいるのですが、「購買担当者」として募集しても、正直なかなか集まらないんですよ(苦笑)。ただ、会社にとってこれだけ価値を生み出せるチーム、役割はそうそうないと思っています。自ら“付加価値”を生み出したいと思っている方がいたら、ぜひ一緒に働きましょう。

――「購買」というチーム名を変えてみるのも、いいかもしれませんね(笑)。お仕事の中身を伺って、だいぶイメージ変わりましたので。

阿慈地:そうかも知れませんね(笑)。最近では、業務委託の“購買”も始めました。モノではなく、人に関する事業になるので、別のチーム名を考えるいいタイミングかもしれませんね。

はたらかないイス


社員がオフの時間を過ごす、お気に入りのイス(場所)を紹介するコーナーです。
阿慈地さんの「はたらかないイス」はこちら!

S__70746195
このソファーに寝転んで、何もしない。最高ですね。

10歳の息子さんと8歳の娘がいる阿慈地さん。休日は子どもたちをどこかに連れて行ったり、勉強を教えたりすることが多いそう。でも、月に2、3日くらいは、このソファーで、「何もしない時間」を楽しんでいるんだとか。

「子どもが大きくなり、あまり手がかからなくなってきました。何もしない自分の時間が少しずつ増えているのですが……それはそれで寂しくもあります(笑)」。

そう語る阿慈地さんのはたらく机には、こんなものがありました。
IMG_0356

素敵なお父さんです。


取材後に出てきた疑問にも、時間をつくって丁寧に答えてくれた阿慈地さん。今度、大きな買い物をする時は、ぜひ一緒に来てほしいです。ありがとうございました。

この記事の感想を、ぜひTwitter、Facebook、LINEタイムラインで、#タグ「#はたらく机」を付けて投稿ください!

次回もお楽しみに。

しばらくぶりの、はたらく机です。

今回は、LINE上から手軽に注文できるデリバリーサービス「LINEデリマ」の事業企画を担当している、O2O事業室ECサービスチームの河村直紀さんの机におじゃまして、ワークスタイルやビジョン、チームの雰囲気、コミュニケーションの仕方などをお伺いしました。

IMG_0327a
笑顔がさわやか過ぎませんか。

河村 直紀 (かわむら なおき)
O2O事業室 ECサービスチーム所属。新卒で国内大手ECモールにて、加盟企業のオンラインの販促戦略の立案、および実行サポートに従事。オンラインに加えオフライン販促にも挑戦するべく、2014年にO2Oのマーケットを創出したベンチャー企業に転職。現在はECサービスチームにてLINEデリマの事業企画を担当し、国内の即日宅配マーケットの拡大を担う。

最近の趣味は料理。愛読書は塩野七生さんの「ローマ人の物語」。

なぜLINEだったのか


――入社されたのは今年6月ですよね(2017年10月に取材)。どういった経緯で、LINEで働くことになったのでしょうか?

河村直紀(以下、河村):楽天株式会社に新卒で入社した後、インターネット関連のベンチャーに移りました。楽天時代からO2O(Online to Offline)と呼ばれる領域での仕事をしていきたいなと考えていました。

――O2O(オーツーオー)、というのは……?

河村:オンラインを使いながら、いかに実店舗やリアルなお客さんとの接点を見出していくかという領域ですね。

IMG_0340a

――ネットだけじゃなく、それきっかけでお店に行くような取引ってことですね。

河村:そうですね。楽天で働いていた当時(2010年ごろ)は、それまでリアルで売買されていたものが、どんどんネットの中で行われるようになるタイミングでした。

――いまではネット、特にスマホでの売買が当たり前になっています。

河村:個人的にはリアルからネットへという流れが一方的に続くのではなく、徐々に両者の領域があいまいになっていくのではないかと想像していました。

そんな流れの中でO2Oをもっと回していけたら面白い世界があるだろうなと。最終的に、ベンチャーよりも大きな影響力を持つLINEでそれを体験してみたいと考えました。

はたらく机を見せてください


――お仕事の具体的な中身はどんな感じですか?

河村:「出前館」を運営している夢の街創造委員会さんや、宅配ピザをはじめとするデリバリー営業をされている飲食店さんなど、すでに提携、加盟していただいているクライアントとの折衝が多いですね。

del
――全国約14,000店舗のフードメニューが選べるって公式サイトに書いてあります。いまLINEデリマのチームは何人ぐらいなのでしょうか?

河村:私が担当する事業企画のメンバーは、3人です(2017年10月現在)。そのほか、開発、デザイン、開発と事業企画を結ぶ企画を含めると、14人ですね。

――サービス規模にしては、少ない印象です(14人で14,000店舗分のサービスをカバー……!?)。

河村:そうですね。いま仲間を募集中です。今後どういう風にLINEデリマの利用を増やして、LINE上で取引される額を増やしていくのか、というチーム全体のミッションを果たすためにも、採用を強化しています。

いつもこんな感じで仕事をしています。

IMG_0288a
河村さんの机は、雑然としているようで、実はあんまりモノがありません。

IMG_0282a
デリバリーをしているお店のチラシを見て、サービス上でのメニューの見せ方などを研究しているそうです。

コミュニケーションのスタイル


――開発やデザインなど、ほかのチームのメンバーとは、どのようにコミュニケーションしているのでしょうか?

河村:全員が集まる場として、毎週ミーティングがあります。あとはその都度、LINEとか、LINE WORKSなどのメッセンジャーを使ってグループ、個々でのやり取りをすることが多いですね。

S__59432973

スタンプが絶妙に雰囲気を和らげてますね。

河村:オフィスのフロアが違うメンバーには、直接席に行って話をすることもあります。一度、顔を見ながら話をしたうえでLINEを使うと、やっぱりコミュニケーションが深まりやすいんですよね。それで、今のところ順調です。

LINEデリマの課題と手ごたえ


0318
7月26日に開催したLINEデリマの発表会。たくさんのメディアの方にお越しいただきました。

――LINEデリマは、7月にスタートしたばかりのサービスです。課題もあるのでは?

河村:スタート直後にいろんなメディアでLINEデリマを取り上げていただきましたが、すぐに注文に結びついたわけではなかったですね。

――いつ頃、手ごたえを感じました?

河村:半額キャンペーンを実施したところ、ものすごくダイレクトにお客様の反応が数字として表れました。ツイッターなどSNSで、LINEデリマにまつわる投稿も伸び始めています。一度、使っていただくと、また使っていただけたりするようです。

130101

こちらの半額キャンペーンは、もう終わっていますが、今後も実施されるかも。

――LINEでご飯が届くと、楽ちんですもんね

河村:そうなんですよ。僕らの課題は、とにかく一度LINEデリマを利用していただくこと。何か食べよう! と思った時に、選択肢の一つとしてLINEデリマを想起していただけるレベルにまで、サービスの存在感を上げることだと思っています。

人は違って当たり前


――目標に向かう上で、特にチームに必要だと感じていることは何でしょうか?

河村:チーム内にいろんな人がいて、それぞれいいところがあります。それをしっかりキャッチアップしていけるようなチーム作りですね。

S__59432971a
オープンスペースで打ち合わせする、LINEデリマのメンバー。

――チームとしてまとまりながら、個性も生かすと。

河村:はい。ただ、単純に「みんなで仲良くなりましょう」ということではなく、「みんなでいい仕事をしましょう!」という表現のほうが適切かもですね。そのためには、言いたいことが言い合える状況を作ることが大事だなと。

――(……ポイズン)「言いたいことが言い合える」環境を作るためには、どうすればいいでしょう?

河村:大前提として、“相手が考えていること”と“自分が考えていること”は違うと認識すること、ですかね。

――人は違って当たり前ってことですね。

河村:はい。なので、コミュニケーションするときに、なるべく否定から入らない。それは意識してやっています。やっぱり「いいね!」は大事ですよ(笑)。

――いいですね(笑)。

河村:相手の考えを受け入れながら議論していく中で、「でも、こういう部分は課題だよね」と話したりします。あとは、会議など大勢が集まった場所で、誰が話し始める?っていう空気になることがあるじゃないですか。

――あると思います(笑)。

河村:そういう時は、積極的に自分が前に出るようにしています。ひねった内容の発言ではなく、コミュニケーションしやすいように、あえてツッコミどころがあるような、ゆる~い発言を心がけています(笑)。

仕事の先に何がある?


IMG_0344a

――今後、LINEデリマはどうなって行くんですかね?

河村:デリマって、「デリバリーマーケット」の略なんです。なので、フードの宅配だけじゃなく、今後は、日用雑貨とか生鮮食品、医薬品とか。あるいは、家事代行みたいなサービスそのものの宅配もいいかもですね。

とにかく、ありとあらゆるマーケットがそろっている場を提供したいです。そんな大きな絵を描けるような方と、ご一緒できたらうれしいです。

――楽しみにしています。ありがとうございました。


はたらかないイス


ここからは、社員がオフの時間を過ごす、お気に入りのイス(場所)を紹介するコーナーです。
河村さんの「はたらかないイス」はこちら!

S__59432975a
こちらに座って優雅に食事……シャレオツ。

土日はこのソファで、自分の手料理を共働きの奥様に振る舞うそう。最近ではローストビーフが好評だったとか。「料理をすると落ち着くんです」と河村さん。いろんなリラックス法があるんですね。

S__59432972a
手作りのローストビーフ。ほどよくレアな焼き加減です。

終始笑顔で、アイコンタクトもしっかりとられていた河村さん。お話をうかがっているだけで、ポジティブな気分になりました。ありがとうございました。

この記事の感想は、Twitter、Facebook、LINEタイムラインで、#タグ「#はたらく机」を付けて投稿ください。みんなで拝見します。

それでは、次回もお楽しみに。

LINE HR Blog

LINE株式会社の社内の様子や働く雰囲気をお届けします。