LINEのフィンテック(ITを駆使した金融サービス)関連事業のメンバーに、LINEが目指す「お金の未来」を語ってもらう企画。

4回目は、少し趣向を変えて、金融機関などから転職して3カ月以内(取材時)のメンバーの登場です。リスク統括室で、事務リスクの管理を担当する飯尾信樹さんと、銀行事業を推進する金融プロダクト室の赤澤剛さんに、LINE Financialに転職した理由や、チームの雰囲気、仕事のやりがいについて語ってもらいました。

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この日が初対面だった飯尾さん(左)と赤澤さん。

飯尾 信樹(いいお のぶき)
LINE Pay株式会社、LINE Financial株式会社のリスク統括室 事務リスク管理チームに所属。銀行でのリスク管理を経て、2018年9月にLINE株式会社に入社。前職では銀行連携でのEdyチャージ企画立ち上げ、外貨・決済関連などのプロジェクトマネージャーのほか、リスク管理部門として事務企画、事務統括などを経験。現在はLINE Payの事務リスク管理を中心に幅広く活動中。最近の趣味は、社内の釣り部での活動。

赤澤 剛(あかざわ ごう)
LINE Financial株式会社の金融プロダクト室で、銀行システムのプロジェクトマネジメントを担当。2018年10月にLINE株式会社に入社。前職では大手ERPパッケージベンダーで人事ワークローや会計製品の開発とプロジェクトマネジメントに従事。シンガポールでの開発組織立ち上げやアメリカ市場向けの機能開発など、海外の製品戦略や開発も経験。趣味はプロレス観戦で推しの団体はDDT。

なぜLINEの金融事業なのか


――いまどんな仕事を担当しているか、改めて聞かせてください。

赤澤:銀行サービスの立ち上げに向けて、LINEのアプリケーションと繋がる銀行基幹システム、いわゆるバックエンドと呼ばれる部分を主に担当しているプロジェクトマネージャーです。

飯尾:私はLINE PayとLINE Financialで、事務リスク管理を担当しています。事務リスク管理というのは、簡単に言うと、「この企画を進めても大丈夫かどうか」を確認して、リスクを現場に伝える仕事ですね。「石橋を叩いて渡る」ときの石橋を叩く役です。時には企画部門からは煙たがられる存在でもありますが、ある種の“守り”役とも言えます。

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――赤澤さんは入社して2カ月、飯尾さんは入社3カ月ですね(取材時点)。なぜLINEの金融事業に転職しようと思ったんですか。

赤澤:前職では約10年、大企業向けの基幹系システムを開発していました。最後の3、4年は、シンガポールにあるオフィスで会計製品の統括やマネジメントをしていました。俗にいうプロダクトオーナーという役割ですね。

その会社では10年間ずっとB to Bの分野にいて、それはそれで楽しかったんですが、新しい技術って、ほぼすべてB to Cから出てくるんですよ。なぜかというと、B to Bは規模も金額も大きく、一度会社に導入されたシステムは容易に置き換わらないから。現場が使いにくいと感じていても、経営判断で使い続けしまうんです。

その点、LINEのようなB to Cサービスは、ユーザーが「アプリの速度が遅い」「使いづらい」と感じた瞬間に、すぐ使わなくなる。だからユーザーが離れないように新しい体験を提供し続ける、そのための手段として新しい技術がどんどん開発されるんです。

あとB to C はB to Bと比べて、親や友人、自分よりずっと年下の人など、あらゆる人からの反響が体感できる領域です。そこでチャレンジしたいというのも、大きなモチベーションでした。

飯尾:私は前職が銀行で、LINE Financialは金融機関としては3社目、事務リスク関連の専門職としてはキャリア8年くらいです。実は日本でキャッシュレス決済サービスが導入される草創期に、とあるサービスの立ち上げに関わっていました。当時としてはモバイル端末から電子マネーにチャージするなど、かなり革新的な仕組みだったんですが、外部環境もあり普及しなかったんです(笑)。そういう経験もあり、LINEのプラットフォームで再度チャレンジしたい、また違う形で新しい決済サービスに携わりたいと思い、転職を決意しました。


スピード感がある「プロ集団」


――実際、LINEに入社してみての印象を聞かせてください。

赤澤:「プロフェッショナルの集団」という印象です。前職ではひとりの人間のカバーする業務領域が広かったんですが、LINEは能力と経験を備えた各分野の専門家がしっかり張り付いている。飯尾さんのような事務リスク管理のプロ、UIやUXのプロ、あるいは「ゲームの分野で何年やっていました」「投資銀行にいました」という人など。そういうプロを前にすると、前職の自分ができていたと思っていたことが、実はいかに片手間であれもこれもとやっていたか、取りこぼしていたかを痛感します。

飯尾:スピード感があって刺激的な会社だと思いました。以前などは、確立されたマニュアルと手順がまずあって、現場がその方針に一致しているかどうかを見るのが主でした。でもLINEの場合、サービスが流動的なので、常に全体を俯瞰しながら、リスクの所在を明らかにしていかなければなりません。リスクとリターンのバランスを考慮し、最良なサービス(意思決定に関わる情報)を提供するためにも、当然、正確性とスピードが求められます。

――LINEの経営陣(出澤剛、慎ジュンホ、舛田淳)の印象はいかがでしょう。この場ではあんまり悪いことは言いにくいのかも知れませんが……(笑)。

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たまたま通りかかった人事担当に声をかけられた2人。

赤澤:はい(笑)。ひとつ感じるのは誠実さですね。今の状況だと何が課題で、どうしていく必要があるのかを、定性的な説明と定量的な説明の両方を使って、言える範囲で全部言おうという誠実さがある。どの方からも、それを感じます。

もうひとつは、製品とサービスが軸だという認識が強い点。面接でも愛情を持って熱く語られていたのがとても印象に残っています。LINEのアプリがユーザーにどんな驚きを与えるか? の部分が、皆さんブレていない。プロダクトに対しての熱い想いを感じました。

飯尾:LINE が掲げているミッション「CLOSING THE DISTANCE」の考え方を正確にわかりやすく伝えるのがうまいですよね。私自身も「お金と人を近づける」というシンプルな考えに非常に影響を受けています。他企業の経営者のように多くの言葉で背景から語るのではなく、シンプルで誰にでも理解しやすい言葉でミッション、バリューを語ることに重点を置いていると感じます。


「即時性」と「信用」を結びつける


――11月末のLINE Fintech Conferenceで銀行事業へのチャレンジを発表して、ソーシャルメディア等でもいろんな反響がありました。新しいサービスへの期待感が高い一方で、ノウハウ面などを不安視する声もありましたね。

赤澤:ポジティブな意見でもネガティブな意見でも、とにかく反響があることがスタートラインだと思っています。ただ、どちらの意見にも「LINEが銀行をやるんだから、おもしろいものが出てくるのは当然」という共通の枕詞があると思います。つまりは、「おもしろいだろうし、使い勝手もいいだろうけど、大丈夫かな」という了見なんですよね。

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赤澤:ですから、我々としては、飯尾さんがやっている事務リスクや法務的な部分はしっかり留意したうえで、銀行業務をやるにあたって一般的に必要とされるセキュリティや法要件はもちろん満たしますし、金融庁からの勧告も遵守します。そのうえで、ユーザーに驚きを与えて、喜んでもらうというLINEの強みを出していければなと。

飯尾:IT サービスの核にあるのは、スピードを追求した「即時性」とか、LINEスタンプのような「エモーショナルなもの」ですよね。かたや金融、銀行サービスの核にあるのは「信用」や「信頼」です。一見して遠く思えるその2つを我々が結びつける、あるいはぶつけることによって、革新的な価値観やサービスが生まれるんだと思っています。

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――改めて、今の仕事の魅力ってなんでしょう?

赤澤:まず「どんな仕事をやっているんですか」と聞かれた時に、「銀行をつくっています」と言える。これってスゴいことですよね(笑)。

――たしかにスゴい(笑)。

赤澤:銀行という、法律的にも慣習的にもたくさんの制限がある業界で、どこを守りながら、どこを突破してLINEとして尖らせ、かつ高いレベルのセキュリティを実現するか。そういうバランスを日々考えながらサービスについて考えるのは、圧倒的に楽しいですよ。

飯尾:リスク管理って基本的には、確立されたルールに基づいて「こういうことに気をつけてください」と注意喚起するものなんですが、LINEの銀行事業など、まったく新しいサービスの場合、従来のネットバンキングの知見、モバイル含めた知見を踏まえながら、新たにどんなリスクが生まれそうかを前もって提言しなければならないんです。

これまででしたら、「ネットバンキングだったらこの領域内でのリスク」という、ある程度決まった範囲がありましたが、我々はもっと広い範囲でサービスを俯瞰して、リスクをヘッジする必要がある。難しい仕事ですが、刺激的でもあり、やりがいも大きいですよ。


「剣士」「武闘家」「魔法使い」のパーティー


――いまの所属チームについても聞かせてください。どんな雰囲気ですか?

赤澤:立ち上げ段階の小規模構成だから、というのもありますが、ロールプレイングゲームの「パーティー」みたいな感じですね。剣士がいて、武闘家がいて、魔法使いがいるような。

たとえば、私は元エンジニアとしてシステムに関する知見がありますが、あまり詳しくない分野については、銀行で経営企画や財務に関わっていた方のほうがずっと詳しい。そんなふうに相互補完があって、すべての役割に意味があり、シナジーが生まれる。剣士ばっかりとか、魔法使いばっかりだと、パーティーが全滅しちゃいますからね(笑)。

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赤澤:ある技術をエンジニアが簡単だと思っていても、企画者が難しいと思いこんでいたり、逆に企画者が簡単だろうと思っていることが、エンジニアにとっては難易度が高いというケースもあります。それを伝えあい、自分ではできないことを明確にする。すると、チームメンバーに対するリスペクトが生まれる。まさにパーティーですね。

飯尾:私がいるチームも、少人数で回していますが、そのぶん密に意見を交わしながらやっています。社内のいろんな部署、いろんな方のバックグランドやカルチャーを共有しながら、最良なLINE全体のリスクカルチャーを作り上げていきたい、という熱心な議論ができるチームですよ。


お金は「盾と矛」


――今後、どんな人と一緒にはたらきたいですか。

赤澤:バイアスに捉われず物事を目的思考、ゴール思考で考えられる人です。ある仕様が必要かどうかを検討する際、「とりあえず入れておくか」だけで進めてしまうと、あとでとんでもない作業量と工期になってしまうことがあります。ですから、本当に必要かどうかを、何を提供したいかと言う目的を軸に常に考えなければなりません。「そもそもの目的がこれなんだから、手段はこれがいいんじゃない?」とゼロベースで柔軟に考えられる人が向いていると思います。
 
こないだ「若いのに頭が固いね」って言われたんですよ。その方は執行役員で私よりずっと年上なんですけど、すごく頭が柔らかい。ですから自戒の念も込めて、頭の柔らかい人を求めています、と言っておきますね(笑)。

飯尾:新しい金融サービスを世に提供していきたいと「思う」だけではなく、「思い続けられる」資質が大事だと思います。また、今は事業の立ち上げ段階なので、これまでのリスク管理の事例をなぞる形でモグラたたき的に仕事をするのではなく、新しいリスクの枠組を作っていこうと、明るく前向きに物事を考えて、進められる方がいいですね。また、新しい金融ビジネスを考えると、将来の安定を優先するのではなく、挑戦者として不確実性を受け入れ、チャレンジを優先できる方が良いですね。


LINEの金融事業では、以下のメンバーを募集しています。

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――最後に、この企画で毎回している質問をします。おふたりにとって「お金」とは?


飯尾:血液のようなものです。私も含めてサラリーマンというのは人生の3分の1の時間は、はたらいていますが、労働から支払われるお金で、モノやサービス、あるいは金融商品を買ったりしますよね。お金を受け取った企業は、そのお金をさらに別の事業に投資する。つまり、お金は社会を「流れて」いく。血液がサラサラ流れないと人が健康を害するのと同様、お金が流れていなければ経済が停滞してしまいます。

赤澤:血流のたとえはいいですね。私、お金はむちゃくちゃ好き……というか、とにかく使うのが好きなので、経済に貢献していますよ(笑)。キン肉マンとか、一度好きになったものは、フィギュアもゲームもマンガも音楽も、いろんな形で買います。なぜならファンの一番の責務は、好きなアーティストが継続して活動できるよう、まさに「血液が流れて生きていける」ようにすることですから。お金を払わないファンはファンじゃない。

私にとってのお金は「盾と矛」、つまり防具と武器なんです。またRPGのたとえになっちゃうんですが(笑)。守る手段にも、攻める手段にもなる。それが無いとまともに戦うことすらできない。そして、盾と矛はお金と同じく、それ自体に善悪の概念がありません。

善か悪かというのは、提供する人間と提供形態の問題ですからね。だから自分がLINEというプラットフォームでこの仕事をしているのは、ユーザーの皆さんと一緒に防具と武器を装備しているような感覚なんですよ。

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お金は、盾と矛。おふたりの仕事も、LINEの金融サービスの盾であり、矛であるのかも知れません。金融が変わる。LINEが変える。そんな理想を実現していくためには、まだまだメンバーが足りません。ぜひ一緒に金融を変えましょう。

#お金の未来

LINE Financial株式会社