こんにちは、はたらく机です。

今回は、「LINEリサーチ」を運営するインサイトリサーチ室の地福節子、齋藤祐子、半田剛一の机におじゃましました。

リサーチャーの地福と半田は、LINEリサーチが抱える良質なモニターとそのデータに悶える、自称“リサーチおたく”。一般ユーザーに近い視点を持つ、企画者の齋藤とともに、社会を変える「新しいリサーチ」を作ろうとしています。

ではでは、個性あふれる机をのぞいてみましょう。

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左から、インサイトリサーチ室の齋藤祐子、地福節子、半田剛一。

地福節子(じふく せつこ)
インサイトリサーチ室 副室長。市場調査会社、ヤフーを経て、2010年にLINEに入社。2012年に自社サービスのリサーチ組織を立ち上げ、2016年にLINEリサーチとして事業化。現在、社内の市場調査&調査事業部署のマネジメント兼事業企画。シニアリサーチャー。

齋藤祐子(さいとう ゆうこ)
企画&運営チーム マネージャー。IT企業、ヤフーを経て、2008年にNAVER Japanに入社(LINEの前身)。検索、EC等のサービス企画に携わった後、2016年にLINEリサーチの事業化から参加。リサーチ新商品やCMS、モニター管理を担当している。

半田剛一(はんだ こういち)
アドリサーチチーム マネージャー。外資系調査会社、GREEを経て、2015年にLINEに入社。LINEリサーチの立ち上げメンバーとして、社内外の市場調査を実施。現在は主に広告領域の調査企画・分析を担当している。シニアリサーチャー。



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LINEサービスを支え、事業として成り立つ


――インサイトリサーチ室では、どんな仕事をしているんですか?

地福:私たちのチームには2つミッションがあります。1つはLINE社全体の市場調査の専門セクションとして、LINEの各サービスを調査の面からサポートすること。調査のシステム開発と、調査の専門家としての対応です。調査を通して、ユーザーインサイトを掘り出し、LINEの各事業にうまく生かす仕組みを作る。

もう1つは、「LINEリサーチ」を事業として成り立たせること。いい仕組みを作り上げているんですが、まだまだ認知も足りません。7900万人が使うメッセンジャーを調査に活用するという、どこの調査会社にもないインフラですので、そこを推していきたい。この2つのミッションの方向性を考え推進していくのが、私の仕事です。

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齋藤:私は主にLINEリサーチのシステム全般の企画を担当しています。アンケートのモニターが使う回答画面や、リサーチャーや調査会社が使うアンケート作成システムの機能追加や改善などですね。運用面でも、お客様からの問い合わせ対応や、モニターに登録情報のアップデートを促したりしています。

LINEリサーチは現在(2019年2月)、約450万人のモニターに登録いただいています。そのパネルを健全に保つために、ちゃんとした属性データを登録してもらえるよう、工夫する必要があるんですよ。

あと、LINEリサーチならではの新商品の企画開発を担当しています。2月中にもリリース予定があります。

――半田さんはどんな仕事をしているんですか?

半田:アドリサーチチームで、LINE社のサービスの中でも、とくに広告事業をメインにサポートしています。具体的には、広告の効果測定です。例えば、ディスプレイ型のブランディング広告の場合、単純にどれほど「クリックされたか」や「購入されたか」が目的じゃないものがあって、それがどんな効果を上げたのかを検証しています。テレビとのクロスメディアなどもやってますね。

我々はユーザーのログが追えるので、広告が表示された方に対してピンポイントで調査できるんです。それは大きな強みですね。広告調査も社内の調査も、社内のログデータ専門組織「Data Labs」とも連携して進めています。


リサーチャーが身悶える、データの質と量


――LINEリサーチの仕事で、特に印象に残っていることがあれば教えてください。

半田:若年層の回答数を最初に見たときは、本当に驚きました。「ものスゴい数だけど、これ、全員高校生の回答だよね?」って。調査会社にいたときには見たことがないレベルの回答数が集まるんです。

――皆さん、なぜそんなに回答してくれるんでしょう? LINEポイントがもらえるんですよね。

半田:そうですね、LINEポイントを使っています。ただ、「ファンサーベイ」といって1、2問だけの“お楽しみ企画”みたいなものがあるんです。これは謝礼のLINEポイントがなくても回答いただいてます。単純に楽しんでもらえているのでは、と思っています。

齋藤:最近では、“筋肉”に関するアンケートで50万件ぐらいの回答が届きました。

――筋肉に50万件……?

地福:そう(笑)。NHKの「みんなで筋肉体操」って知ってます? みんなで「あれ、面白いね」という話になって。きっとユーザーの皆さんも興味があるんじゃないかということで、調査にしてみたんです。「何? この変なアンケート」という感じで面白がってもらえたみたいです。

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半田:あれはスゴかった(笑)。とにかく、うちのプラットフォームで調査をしていると、感覚が麻痺しちゃうといいますか、過去10年を超えるリサーチのキャリアで培った概念がくつがえるくらいのスケール感があるんです。

地福:2年前に「ポケモンGO!」をやっている人の数を調査したことがあって。回答者の年齢が1歳きざみで、それぞれ数百から数千件という、膨大な数のデータが集まりました。

ポケモンGOに関する10万人アンケート

この数字、リサーチャーとしては「何これ!」って思わず笑ってしまうぐらいのものなんです。1歳きざみでこの数は、国勢調査みたいな国レベルのものじゃないとあり得ない。

――齋藤さんは、キャリアの途中でリサーチのサービスに携わるようになりましたが、どんなところにやりがいを感じていますか?

地福:いつも私たち“リサーチおたく”で囲んでしまって、すみません(笑)。

齋藤:そうなんですよ、そんな環境で、何とかユーザー視点を保ちながら仕事をしています(笑)。半田さんが言っていたように、やっぱり回答の規模には驚かされます。リサーチャーじゃなくても面白いですよ。数時間で50万人ぐらいの回答がバーッと集まってくるんです。こういうお話をすると、「じゃあ、みんな適当に答えているんじゃない?」って思われがちなんですけど、違うんです。

例えば、「今年の抱負を聞かせてください」というアンケートを実施したときも、かなり丁寧に回答してくださって。皆さん、さまざまな状況の中で次の1年をしっかりと見据えている。自分を振り返って、真剣に回答してくれたんだろうな、と文章から感じました。気持ちがこもっているかどうかって伝わるものですよね。読んだ私たちも感心させられて、「一緒にがんばろう!」という気持ちになりました。

PCでの回答だと、誰かに画面を見られる不安があると思うんですけど、スマホならば、自分の世界に没頭して回答していただけるのかなぁと。そのときにメッセンジャーであるLINEリサーチの潜在的な可能性を感じました。

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地福:エモーショナルなやりとりは1つの特色ですね。若い方だけじゃなくて、年配の方も「自分の心情を表す、写真を撮ってきてください」というお題のときに、素敵な写真を撮ってきてくださいました。皆さんSNSで慣れていて、写真もお上手なんです。こんなに内面に踏み込める調査手法、今まであったっけ? と。いやないですよ。これはメッセンジャーの特長の1つだと思います。

――地福さんがLINEリサーチでの仕事で驚いたことは?

地福:今お話しした「回答の質」のところで、また別の側面もあります。インタビュー調査でお呼びした方がまったく調査慣れしていないのも、毎回とても新鮮ですね。「何、されるんだろう?」と震えながらいらっしゃるんです。大丈夫、高価な壺とか売りません(笑)。

調査に初参加の方がいることは、パネルの老朽化が進むリサーチ業界では珍しいんです。何かのサービスのユーザーをお呼びすると、本当にドンピシャな方が来てくださる。ユーザーはサービスごとにまったく違います。リサーチ業界で問題になっている「インタビューに呼ばれたいから、事前アンケートを少し誇張して書いてしまおう」「あれもこれも応募しちゃおう」……みたいなこともなく、ただ条件に当てはまる“本物”の方が来る。圧倒的に手ごたえが違いますし、結果の信頼感にも繋がります。

この優良な調査環境を外に出さずに「LINEで独り占めする」っていう選択肢もありました。でも、それではあまりにももったいない、これは国や社会に生かしたい、社会貢献として世に出すべきだと。日々、本当にいいサービスに携わっていると感じています。

まあとにかく、うちの部署に入ってきたリサーチャーは、最初の3カ月ぐらいはデータを見て悶えてますよ。「本物だあ」って(笑)。リサーチおたく冥利に尽きる。

――データで悶えるんですね(笑)。

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LINEリサーチの意義


――LINEが調査事業をやる意義って、どんなところに感じますか?

半田:リサーチパネルをこの規模で持っている事業会社というのは、恐らくほとんどないと思います。我々はユーザーの“意識”という点で、人間の心の部分を扱う。ログだけでは分からない情報に触れています。7900万人のログデータと意識データを掛け合わせることで、よりスゴいものが見えると思うんです。今まで誰も見たことがなかった“データの地平”が見えるんじゃないかと。

地福:規模に加えて、技術もですかね。LINEはカジュアルな雰囲気の会社ですが、ウェブの最先端を行っていると思いますし、グローバル企業です。多国籍だったり、多サービスだったりするので、ITに関する技術的なトレンド情報がいっぱい集まります。そういう情報と社内のいろんなサービス、インフラが組み合わさったときに、アドバンテージが生まれます。調査サービスでもその技術を使って、かつてない調査を実現していきたい。調査の形を変えちゃいたいと思っています。

スタンダードな課題解決型の調査は、私たちは目を瞑ってでもやれます。長年腕を磨いてきたリサーチャーがそろっていますので。それに加えて新しい技術、巨大なインフラ、ログを使って、絵空事ではない“次世代の調査”を見ています。LINEが調査事業をやる意義、LINEリサーチではたらく意義って、そういうことだと思っています。

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はたらく机を見せてください


ここからは、普段仕事をしている机におじゃまします。
まずは、半田から。

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さすがはリサーチャー。モニターに囲まれています。

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右側をよく見ると、完全食と言われる「COMP」が。時間が無いときは、この粉末を溶かして、食事代わりにしているんだとか。

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本棚にあったのは「行動科学における統計解析法」。リサーチャーの教科書的な本だそうです。中はマーカーや付箋だらけでした。

地福の机は、こんな感じ。

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大量のペンの後ろに、なんだか見覚えのある黄色い箱が……。

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鳩かと思いきや、鴨!

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メガネホルダーもいい仕事をしていました。

企画の齋藤の机は、こちら。

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あんまりモノが無いな、と思ったら、前日に引き出しの中にしまったんだそう。それ以上は、追及しないようにしました。

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ご近所なので、こんな風に集まってトークすることもあります。いいデータでも採れたのでしょうか。

チームは「Users Rule」そのもの


――先日、「LINE STYLE」(LINEらしい考え方を11項目にまとめたもの)が発表されました。それで言うと、リサーチのチームに特に当てはまる項目はどれでしょう?

地福:Users Rule(全ての原点は、ユーザーニーズ)」という概念そのものが、うちのチームのことなんだと思っています。私たちの役割は、社内はもちろん、大げさに言えば日本全体に対して「Users Rule」をやっていくことだと。もちろん、外部の方とも連携しながらですけどね。

半田: LINEに入社した時点でLINEを客観的に見るのは難しいので、我々はもう完全にユーザー目線に立つことはできません。でも、ユーザーの回答を通して、そのプロダクトを客観的に見るという疑似体験ができるんです。その感覚を他のLINEの事業部や、社外の方にも味わってほしいですね。

――チームの雰囲気についても聞かせてください。

地福:インサイトリサーチ室は、主に4つのチームで構成されています。営業企画、アドリサーチ、リサーチコンサル、企画運営ですね。

齋藤:企画運営には、“リサーチおたく”になりかけているけど、企画者としてユーザー目線を失わないようにしている人たちが多いです(笑)。

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半田:そうそう(笑)。

地福:(笑)。専門職ばかりいても発展性がないんですよ。枠から出られず視野が狭くなってしまうので、半分は企画の人、半分はリサーチ出身の人という形でバランスをとっています。平均年齢がやや高めなせいか、みんな落ち着いていて、大人が多いです。日ごろは黙々と淡々としていますが、飲み会を頻発しているわけでもないのに割とツーカーというか、仲はいいほうだと思います。

あと、組織は別なんですけど、サービスの開発者が福岡(LINE Fukuoka)にいて、一緒にこのサービスを支えてくれています。うちのリサーチインフラは、仕組みから全て自分たちで作っています。


こんな人に来てほしい


――いまどんなメンバーを求めていますか?

半田:リサーチャーであれば、基本は即戦力タイプとして、リサーチのことが一通りできて、クライアントとも渡り合えるような、自走できる方を探しています。

地福:そうですね。今はそういった経験のあるリサーチャーを募集していますが、長期に渡って順次採用をかける予定ですので、今後、企画や運用のメンバーも募集することも考えています。いずれも基本的に経験者採用にはなるんですけど、人と違う目線を持っている方に来てもらいたいですね。

そして何より、調査営業の経験者の方に来てほしいです。いまここのパワーが足りないんです。LINEリサーチの新しさを上手にクライアント様に伝えていただける、強力なスキルのある方を求めています。加えて、先ほどお話した“社会貢献”を一緒に考えられる方、次世代の新しいリサーチ作りを面白いと思ってもらえる方がいいです。

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半田:一般的にLINEにはカジュアルなイメージがあって、「調査」というお堅いイメージの業務とは、合わないと思われているらしいんです。クライアントや調査会社から「LINEに本格的なリサーチができるの?」と疑問に思われてしまうことがあったり……。ですから、採用の一部マニアックな応募条件を見たときに、最初は戸惑われるかもしれないですね。でも、我々は「調査業界を変えるぞ!」という勢いで、本気でやっています。同志を求めています。

LINEリサーチでは、以下のメンバーを募集しています。

――新しいメンバーが来てくれたら、一緒に何がしたいですか?

地福:楽しんでお仕事したいですね。目標は高く。

半田:最終的には、この調査の仕組みで得た回答で、いい経営判断、いいサービスが生まれて、今まで不便だったものが便利になって、社会も人もみんないい、という未来を描きたいですね。

齋藤:そうそう。平たく言えば「世の中を良くしていきたい」ということですよね。

半田:まさに(笑)。

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はたらかないイス


社員がオフの時間を過ごすイス(場所)を紹介するコーナーです。
半田の「はたらかないイス」はこちら。

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半田の自宅の“プチジャングル”。

「ビカクシダやバンダランなど、主に亜熱帯系の植物を育てています。植物には水、日光、風通しが重要なんですけど、そのバランスによって調子が変わってきます。こちらのアクションに対するリアクションを観察するのが面白いんです」とのこと。

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好感度が上がりそうな1枚。

齋藤の「はたらかないイス」はこちら。

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齋藤の愛車のサドル(写真右)。

「6歳の息子が最近、自転車に乗れるようになりました。週末は、子どもと主人と一緒に自転車で遠出しています。公園やショッピングセンターを目的地にして、ゆったりとですけど数キロ走っています」。愛車の後部チェアに乗っていた息子さんが、こんなに大きくなりました。

最後に、地福の「はたらかないイス」はこちら。

アトリエ
こちらの空間は、ダンスのアトリエだそうです。

「創作系ダンスのレッスンをするアトリエです。今の先生には6、7年ぐらい師事しています。ダンス歴は17年くらいです」。社内でもボディメンテナンス部を立ち上げて活動しています。

ソードこちらは、公演時のワンシーン。かっこいい。

リサーチを愛するメンバーも、プライベートは三者三様。ぜひ機会があったら、直接リサーチしてみてください。

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