こんにちは、はたらく机です。

今回は、LINEにまつわる“あらゆるデザイン”を手がける、クリエイティブセンターのみなさんの机におじゃましました。芸大のキャンパスのような雰囲気があるフロアを、UIデザイン室(User Interface)の中谷豪とBX室(Brand eXperience)の清水久美子に案内してもらいました。

LINEデザイナーの独特のカルチャー、LINEでデザイナーを務める面白さについても語ってくれました。

1左から、BX室の清水久美子とUIデザイン室の中谷豪。

中谷 豪(なかたに ごう)
クリエイティブセンター UIデザイン室のデザイナー。前職では企画職だったが、デザイナーに転身。大学では民俗学を学んでおり、デザインについては現場で学んできた。LINEは足かけ10年目で、ブログやECなどの各種サービスを経験したのち、現在は「LINEデリマ」のUIデザインを担当。クリエイティブセンター採用TFも兼務。

清水 久美子(しみず くみこ)
クリエイティブセンター BX室に所属。デザイナーが仕事をしやすいように、スケジュールや全体の進行、予算を見ながら、プロジェクトをマネジメントする役割。前職は広告制作会社で、LINEは当時のクライアントだった。プライベートでは英語や韓国語を学び、博物館の学芸員資格を取るために芸術大学の通信教育部芸術学部にも在学中。クリエイティブセンター採用TFも兼務。

2和やかな雰囲気で取材がスタート。

クリエイティブセンターが手がける仕事って?


――クリエイティブセンターは、LINEのいろんなデザインを手がけているんですよね。具体的にどんなことをしているのか、改めて聞かせてください。

清水:私が所属しているBX室(Brand eXperience)は、「LINE」というブランドを伝えるために、いろんなものをデザインしている部署です。「映像」を扱うブランド映像チーム、「空間」を扱うスペースデザインチーム、それ以外のありとあらゆる対象を扱うブランドデザインチームの3つにチームが分かれています。

ブランドロゴにイベントブース、パンフレット、交通広告、CMなどなど……成果物は本当にさまざまですね。“サービスの画面”の枠を越えた制作物は、すべてBX室でまかなうイメージでいいと思います。例えば、お客様にお配りしている水のペットボトルも、ボトルの形からつくりました。

3こんなペットボトルをデザインするのも、

1552892737533LINEのオフィスや、

1552892766295イベントのロゴや造作のデザインするのも、BX室の仕事です。写真は「LINE DEVELOPER DAY」。

中谷:私がいるUIデザイン室は、サービスのUI(User Interface)、UX(User eXperience)を設計しています。中でも、私がいま担当しているサービスは、LINEで手軽に注文できる出前・宅配サービス「LINEデリマ」です。同じクリエイティブセンターでも、BX室より守備範囲が限定されているので、分かりやすいと思います。

UI左はLINE NEWS、右はLINEトラベルjpのUI。

――BX室は、サービスそのもののデザインには関わらないんでしょうか?

清水:関わりますよ。たとえば、コミュニケーションアプリの「LINE」をつくろうとなったとき、まずはBX室にロゴデザインやカラーリングの依頼がきます。「ユーザーがおしゃべりするアプリだから、吹き出しがいいかな」とか考えて、ロゴをつくる。

できたロゴについて、「こういうアレンジはOKだけど、こんなふうに抜き出して使うのはNG」といったガイドラインも策定します。それから「色は緑をベースに、白とグレーまでは使用可」などとカラーパレットを決めて、UIデザイン室に渡すんです。

4
BX室のデスク付近には、こんな感じでたくさんのカラーチップがありました。

中谷:BX室から受け取ったロゴやカラーに基づいて、具体的にどんな画面を作っていくか、というのがUIデザイン室の仕事です。「まるっこいロゴだから、アプリ内のボタンも角丸がいいね」「大事なボタンはベースカラーの緑にして、ほかは白とグレーにしよう」なんて、いろいろ試行錯誤しながら詰めていきます。オーダー通りにただ作るんじゃなくて、ユーザー目線に立ちながら、どんなデザインだったら気持ちよく使ってもらえるかを考えるんです。

――ただ手を動かすだけじゃなくて、目線を高く持っているわけですね。

中谷:そうです。企画会議に出て、UIデザイナーの立場から意見を言うこともあるし、リリース後のKPIを見て改善を提案することも、たくさんありますよ。インタフェースをデザインするだけじゃなくて、プロダクトやサービスそのもの、をデザインするという視点が大切です。

“LINEらしさ”と“自分らしさ”がにじむ、細部へのこだわり


――LINEという会社は、デザイナーにとってどんな環境でしょうか?

中谷:こだわりを突き詰めて“わがままできる場所”です。もちろん、スケジュールや予算が許す範囲で、ですが(笑)。たとえばLINEのロゴはとてもシンプルですよね。でも制作段階では、この「I」の太さを1ピクセルずつずっと調整して1日が終わる……みたいな作業を経ているわけです。それは、完璧を求めるデザイナーのこだわり。
line_s

――1ピクセルずつ……!

中谷:LINEのデザインは、シンプルであることが特徴です。だからこそ、余白は24ピクセルがいいのか32ピクセルがいいのか? それとも36ピクセルなのか? なんてことを繰り返し試しています。きちんとベンチマークをしながら、LINEらしさとトレンドが絶妙に融合したデザインを目指して、リリース後も改善を重ねる。みんなでそこまで追求してきたからこそ、ブランドが守られてきたという自負もあります。

5

清水:BX室が作るものは、サービスの画面と違って、納品後にやり直すことはできません。でもその分、自分が手がけた“形あるもの”がイベントの現場などでユーザーの手に渡り、どう世の中に受け入れられているかを見ることができます。プロジェクトの1から10までを同じデザイナーが担当できるのも、面白いところだと思う。

――UIとBX、どちらにも違った面白さがあるんですね。

中谷:あと見逃せないのは、規模感がめちゃくちゃデカイところです。日本屈指のリーチ力がある会社で、国内7900万人(2019年3月時点)のユーザーが使うサービスに携われるのは、クリエイターとして何ものにも代えがたいですよ。実家のおばあちゃんもサービス名を知っているし、地元の友だちのスマホの中にも、自分のつくったアプリが入っているんです。それは大きな魅力だし、いいプレッシャーでもありますね。

――その規模感で、デザイナーが仕事に個性を出すのって難しくないですか……?

中谷:そんなことないですよ~。本当に細かい部分で、その人らしさが出ているなと思います。たとえば、同じトップページを2つのチームが別々につくる、コンペのような形式を取ることがあるんですね。そうしたら、インプットやベンチマークする先は大きく変わらないはずなのに、アプローチがそれぞれに違っていて、別のデザインが生まれる。似たような角丸でも「ほかの会社は10ピクセルのRが多いけど、うちは6ピクセルにする」みたいな部分に、そのデザイナーらしさが入ってくるし……ひょっとするとそういう部分こそ“LINEらしさ”なのかもしれない。

――まさに「神は細部に宿る」ですね。デザイナーが自分らしくこだわり抜いた先に、LINEらしさもある。

中谷:LINEのサービスにはすべて統一感を持たせなければならないし、そもそも類似のサービスがもう世の中にあったりするなかで、どう差別化していくか。そこは、デザイナーの腕の見せどころですね。

清水:会社勤めのデザイナーは、アーティストではなくてデザイナーだし、みんなもそれを理解していると思います。その中で、LINEらしさを守りながらいいデザインを追求している。でも、いいデザインだから売れるとは限らないし、正解がないんですよね……。だから、ウチではたらくデザイナーはみんな本当にスゴイって思います。

6

個人が自立しているけれど、ランチはみんなで食べに行く


――クリエイティブセンターのメンバーは、どんな雰囲気なんですか?

清水:BX室は20代の若いメンバーが多くて、愉快な感じですね。今度みんなでバブルサッカーやりに行きます(笑)。

――仲いいなあ(笑)。

清水:仕事にもこだわりが強いけど、プライベートでもそういうムードがあるかも。みんな趣味や好きなことがしっかりあって、土日をだらだら過ごす人はいない気がします。「毎週末サーフィンに行ってる」とか「家でも個人で絵を描いてます」とか。

中谷:たしかに、みんな時間や機会を無駄にしないかもしれないね。前に、飲み会の店を普通の居酒屋にしたら、「どういうコンセプトで選んだの?」って、めっちゃ怒られたことがある(笑)。でもチームのコミュニケーションはすごく多いです。会社の「社内コミュニケーション費」(社内コミュニケーションの活性化を目的に、月に1人1万円を各部署の予算に付与する制度)を使って、月に1~2回、ホテルのビュッフェみたいな“いいランチ”を食べに行ったりする。

清水:そういえばBX室も、どんなに忙しくても絶対ランチは誰かと食べに行くね。デスクでそのまま食べちゃう日もあるけど、仕事しながらは無い。自分の好きなYouTubeとか見て、ちゃんと休憩してる(笑)。

7

――仕事と休憩のメリハリつけるの、大事ですよね。

清水:ですね。いま半分くらいが外国人で、韓国のほか、中国、フランス出身のメンバーがいるんですが、韓国では1人でごはんを食べる文化がないらしく、よくみんなでランチに行くんですよ。

――グローバル感ありますね。コミュニケーションは難しくないですか?

清水:でも、みんな基本的に日本語が話せるし、コミュニケーションに前向きだから、ぜんぜん問題ないですよ。外国のメンバーが日本語を勉強する講座も、逆に日本のメンバーが英語や韓国語を勉強する講座も、会社のサポートで受けられますし。

――グローバルな環境は、デザインワークにも影響ありますか?

中谷:刺激を受けることが多いですね。そもそも我々も、海外のサービスはすごくベンチマークしているんです。特に韓国のデザインの緻密さには、学ぶところが大きいですね。

はたらく机を見せてください


今回は、いろんなデザイナーの机を案内してもらいました。まずは、UIデザイン室から。

UIデザイン室:
8
13時ごろのUIデザイン室は、空席だらけ。みんなでランチに行っているようでした。

9中谷の机には、モノがほとんどありません。27インチの「iMac Retina 5Kディスプレイモデル」とイヤホンがあるくらい。基本、仕事に必要なフルスペックの機材(会社支給)を、自分の好みに合わせて使っている、とのこと。

10作業中は、応援しているアイドルの楽曲をよく聴いているそうです。

日を改めて……、
11LINE着せかえを担当している李智慧(い じへ)の机におじゃましました。

12iMacの両サイドにサボテンとカバのぬいぐるみを配置。コード類もすっきり収納されています。ここから、LINEキャラクターのほっこりする着せかえが生まれています。

13LINEチケットLINE NEWSのUIデザインを手がける朴範鎭(ぱく ぼむじん)にも声をかけてみました。黒のシックなファッションは机の影と同化。

14アイスコーヒーを飲みながら、iMacのディスプレイと向き合う。見せてもらったのは、LINEチケットのクールなデザインでした。

ちなみに、UIデザイン室の席の隣には、ゆったりした打ち合わせスペースがあります。
15カジュアルな打ち合わせや、休憩などに使っているそうです。このときの話題は、花見の場所について。続いて、BX室へ。

BX室:
16Wacomのペンタブ「Intuos Pro」を使って作業していたのは、

17イベント内装やキービジュアル、ノベルティなどを手がけている田中寛子(たなか ひろこ)です。

18こちらのサイのぬいぐるみは、

19こうやって使うそうです。意外と機能的。

20赤いノート、赤いペン、赤いiPhone、名刺入れまで赤をチョイスしているのは、

21LINE Creators MarketLINEモバイルを担当する佐竹正基(さたけ まさき)。アイデア出しでは、紙をよく使うそう。机の周りにはA4用紙のメモがたくさんありました。

22とても情報量が多い机は、

23清水の席です。

24よく見ると、LINEキャラクターにまぎれて草間彌生さん(?)が。

25趣味も兼ねて、美術館の図録を集めているそう。最近のお気に入りは「Envisioning Modernism:The Janice and Henri Lazarof Collection」。

BX室の打ち合わせでは、デザイン案をボードに貼り出して話し合うことが多いそうです。
26楽しそう。

日々の模様は、クリエイティブセンターのSNSでも配信中です。

クリエイティブセンターらしいSTYLE


――LINEらしいやり方、考え方をまとめた「LINE STYLE」というものがあります。その11項目に照らし合わせると、それぞれのチームはどの項目が強いと思いますか?

中谷:UIデザイン室は「Perfect Details」(追求すべきは「紙一重」の違い)と「Always Data-driven」(感覚ではなく、データ=事実を信じる)ですね。こだわればこだわるほど、それはデザイナー自身の単なるノリなんじゃないかというふうに見えがちなんだけど……事実に基づいて改善をする。自分のやっていることを、ちゃんと説明できるデザインをつくっていく。そうしないと、ただの独りよがりになっちゃいますから。

27LINE STYLE BOOK」を見ながら答えてくれた2人。

清水:BX室は「1% Problem-finding, 99% Solution-making」(「できない」から「できる」をつくる)だと思います。うちはデザインができあがってから、プロダクトに落とし込むまでが大変なんですよね。凝った加工や技術を取り入れたいけれど、予算や日数でできない場合がある。そうなったときに、デザインを具現化するために別の手段がないか、とことん考えるんです。100%を目指して努力する姿勢が、すごく強いチームだと思います。


――最後に、クリエイティブセンターに興味を持ってくれた方に伝えたいことは?

清水:LINEって本当に身近なサービスなんですよね。「どこに勤めているんですか?」「LINEです」「あ、LINEって会社だったんだ」って言われるくらいですので、サービスはみんな知っているけれど、会社としてはピンと来てないかも知れません(笑)。

でも、LINEの中には、音楽とかニュースとか金融とかECとか、ほんとにいろんなサービスがあるんです。まだ世の中に出てないプロダクトだって続々と準備中です。そんなチャレンジがたくさんの会社でクリエイターとしてはたらけるのは、すごく楽しいことだなって思います。

中谷:クリエイティブセンターはとくに、依頼を受けたコンテンツ単位で仕事をしていくから、LINEのいろんなサービスに関われるんだよね。会社全体を見ることができるのは、すごく面白いです。ぜひ一緒にいいサービスつくりましょう。

クリエイティブセンターでは、以下のメンバーを募集しています。

⇒その他の募集職種へ


28

はたらかないイス


社員がオフの時間を過ごす、お気に入りのイス(場所)を紹介するコーナーです。が、今回はカットしたいと思います。はたらく机のコーナーで、2人のプライベートもなんとなく見えていましたので。

29清水の机には、こんな本もありました。学芸員の資格を取ろうと勉強中だそうです。仕事とプライベートが溶け合っています。

以上、クリエイティブセンターのみなさんの机を紹介しました。こんな環境で、クリエイティビティを思う存分発揮してみたいという方は、採用リンクをたどってメンバーに会いに来てください。ぜひ、みんなでランチでも。

#はたらく机
https://scdn.line-apps.com/stf/linecorp/ja/pr/1_s.jpg