LINEでは、各プロジェクトのメンバーが社内外で様々なイベントを開催しています。

今回はプロダクトマネージャー(PM)を務めるメンバーが、メルペイさんと一緒に開催した「御社はどうしてるんですか!?」LINE×メルペイ合同PM MEET UP! の模様をご紹介します。両社のPMが、お悩みなどをぶっちゃけトーク。それぞれのノウハウを共有しました。

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「LINE PMものがたり」&「メルペイでのプロダクトづくり」


冒頭の挨拶&案内に続いて、LINEの朝井大介とメルペイの太田垣さんがそれぞれセッションを行いました。

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LINE企画室 副室長の朝井。

朝井は「LINE PMものがたり」と題し、LINEアプリのトークリスト上部に様々な情報が表示される機能「スマートチャンネル」について、ローンチに向けてどのようにプロジェクトを進めたかをお話ししました。

なお、「スマートチャンネル」の開発裏話は、LINE Engineer Blogで関係者対談を掲載していますので、そちらもご覧ください。

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株式会社メルペイのプロダクトマネージャー太田垣さん。

メルペイの太田垣さんは「メルペイでのプロダクトづくり」と題し、メルペイのローンチやその後のアップデートで、どんな観点を大事にしてプロダクトづくりをしているかなどをお話しいただきました。

パネルディスカッション「御社はどうしてるんですか?」


休憩を挟み、LINEとメルペイから2人ずつが登壇しイベントタイトルでもある「御社はどうしてるんですか?」という疑問を投げかけ合う形でパネルディスカッションが行われました。

丹野(メルペイ):モデレーターを務めます丹野です。メルペイではCSとの連携システムや不正検知・AMLに関わるプロダクトのPMを担当しています。

川嶋(メルペイ):川嶋です。元々はメルカリUKのプロダクトを担当していて昨年の春からメルペイへ異動してきました。

太田垣(メルペイ):先程も話しました太田垣です。メルペイのプロダクトマネージャーをやってます。

朝井(LINE):同じく先程も話しました朝井です。LINEアプリの企画を担当しています。

Wang(LINE):LINE Payのサービス企画を担当しているWangです。以前は金融情報産業の会社でプロダクトマネージャーをしていました。1年くらい前にLINEに入社して、それからLINE Payのプロダクトマネージャーとして働いています。

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左からLINEのWang、朝井、メルペイの太田垣さん、川嶋さん。

プロダクト開発をうまく進めるために


丹野(メルペイ):それでは最初のテーマです。「現状、とてもうまくいってると思うことは?」ということで、過去の経験も踏まえてプロダクト開発を進める中で今の会社、仕事でやってることを教えてください。

川嶋(メルペイ):メルペイで感じるのは、法務とかコンプラとか、サービスや事業側が暴走しそうなときに止めてくれるような部門の人でも、同じバリューを大事にする仲間、というのは大きいです。プロダクトとして良い、かつ安全なものが実現できるような体制があります。今やってる派手なキャンペーンも、そういう人たちの協力があって実現しています。

Wang(LINE):うまくいってると言うか、うまくいかなきゃいけないという話なんですけど。今、LINE自体が金融事業に力を入れていて、その中でLINE Payは金融サービス全体の入口と出口のような、すごく大事な部分を担っているんです。なので、LINE Payがまずはユーザーのハードルを下げて、楽しく簡単にサービスを使ってもらうことが重要です。どうやってユーザビリティを上げるか、LINEらしく楽しさを出すか。

メルペイさんもほぼ同タイミングで導入されてるんですけど、4月に対応した「e-KYC」も私が担当していて。(サービスの)入口のさらに入口のような部分でもあるので、キャラクターを使うなど、初めて使うユーザーにいかに楽しく、簡単に使ってもらえるかをとても意識しました。

太田垣(メルペイ):「e-KYCのつらいこと共有会」とかやりたいですね(笑)。

丹野(メルペイ):金融事業特有のステークホルダーとの調整もあると思うんですが、LINE Payの場合そのあたりはどうですか?

Wang(LINE):逆に聞きたいことがあって(笑)。先ほども話されていたんですが、メルカリ、メルペイの中で、いわゆるコンプラ部門の皆さんのプロダクトへのモチベーションを上げるためにどういうことされてるんですか?

太田垣(メルペイ):モチベーションを上げるだけ、では難しくて、そもそもミッションが共感されているかが重要だと思っています。リーガルやコンプライアンスって、まじめに役割を全うしようとすると安全な方を選択しがち。そこを「Go Bold」とは流石にいかないけど、常に色々攻めてくれているのは知ってて、彼らが「No」と言うということは相当ダメなんだなという信頼感もある。クオーターごとの表彰にリーガル担当を選んだりとか、我々としても感謝しているし、会社としてもそれを示してます。

Wang(LINE):よくわかりました。質問に答えますね(笑)。自分たちの経験としては、すごく最初の頃に苦労をしました。「e-KYC」の導入のときも、本人確認の裏側の審査の仕組みとか、審査拠点を立ち上げたりしたんですけど、実際にその拠点に一緒に行って現場を見て、何が問題かを一緒に体験して初めて、本当の意味でみんなで同じ方を向けた気がします。

丹野(メルペイ):プロダクトの仕様に関心を持ってもらうというか、KPIみたいな目標数値に関心を持ってもらうことって難しいですよね。メルペイだとその辺どうしてます?

川嶋(メルペイ):僕は泥臭い旧型人間なので「ランチに行く」とか大事にしてます。そういうコミュニケーションをSlackだけで済まそうとする人とかがいると「ん?」って思ったりもする(笑)。相手も自分も人なので、直接話して通じる部分は大きいと思う。あとはやっぱりプロダクトロードマップで中長期でこういうことやりたいよね、っていうのを示してあげること。細かくなりすぎない範囲で同じ目線を持てることを目指しています。

太田垣(メルペイ):ちょっと付け足すと、ソフト面とハード面があります。ハード面だと、オールハンズ(全社会議)をウィークリーでやっていて、OKR(Objectives and Key Results)の進捗などのレビューはしっかりやっている。メルペイ自体も大きな規模感になってきていて、4月からDepartment体制にしたんですよ。そのDepartmentごとへのウィクリーのフィードバックもやってる。

あとOKR関連で言うと、皆さん聞いたことあるかも知れませんが「Win Session」(進捗報告会)をやってます。OKRの本が流行って、Win Sessionがメルカリグループでも流行った。週のはじめに目標を宣言してもらって、金曜に「Show off」、つまり成果を自慢してもらう会をセットしています。PMとしてはマイルストーンにもしていて、「来週の会で話してくださいよ」みたいな感じでサイクルさせたりもしています。

丹野(メルペイ):朝井さんはどうですか?

朝井(LINE):メルペイさん、すごいシステマティックにやられてるんですね。うちもやってみようと思います。

うちも目標の共有みたいなとこで言うと、組織としては100人を超えるくらいになってきて、さらにグローバルにもメンバーはいる。どうしても情報が行き渡らない、目標の共有がしにくいこともある。最近やっていることだと、プロダクト、プロジェクトの可視化は意識しています。

現状どういうものが進行しているか、KPIの達成状況はどうなっているか、この1週間で何を達成できたか、みたいなことを、日本、タイ、台湾が同じフォーマットでバーッと一覧にしてウィークリーでメールし合っている。そういうので、意識の共有ができないかなと思って取り組み始めました。

丹野(メルペイ):LINEさんは、オンラインが中心なんですね。

朝井(LINE):そうなんですよ。暗い人が多いってわけではなくて、海外拠点も含めると、毎回Face to Faceで共有することは難しい。LINEで情報を共有することもあるし、ウィークリーミーティングでは拠点をつないで、オンラインですけど、顔を合わせてコミュニケーションもしています。

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多様なメンバーと協業するために続ける改善


丹野(メルペイ):ありがとうございます。それでは次のテーマに移りたいと思います。今でこそうまくいってるけど、「これまで問題があって改善したことは?」というテーマで、何かありますか?

太田垣(メルペイ):けっこう問題ばっか(笑)。パッと思いついたのだと、English Speakerいわゆる日本語が堪能ではない方が多く在籍しているんですが、メルペイというサービスは国内向けで、金融周りのドキュメントも多くが日本語です。English Speakerにはメルカリ以上に仕事がしづらい環境でした。かつ、メルカリ自体はインドの大学生の採用を強化したり、English Speakerが働きやすい環境づくりも進んでいるんですけど、メルペイはちょっと遅れていて、正直、不平不満を言われることもあった。

まだ発展途上なんですけど、スペックを必ず日英両方用意したり、スペックを議論する会議には通訳を入れたり、基本的なところから変えていっています。もちろんEnglish Speakerに働いてもらうために、ケアしなければならない部分もあるんですが、彼らがいないと我々のサービスは成り立たない。当たり前に働きやすいように改善を続けているところです。

Wang(LINE):質問してもいいですか? けっこう国や地域によって、やり方や性格が違うと思っていて。私は中国から来て、日本では皆さん発言が控えめかなと思ったこともあって。色んな国、地域の人が働く環境として、何かやっていることはありますか?

川嶋(メルペイ):社内セミナーみたいなことをやってます。ハイコンテキストカルチャー、ローコンテキストカルチャーとか、ダイレクトネガティブフィードバックが受け入れられる国とそうでない国の違いとか。

例えば、直接にダメなところを挙げて指導することって、日本だとあんまり受け入れられないじゃないですか。でもオランダだと目の前で言うことこそが愛、みたいな。そういうことを知っていると指導方法とかコミュニケーションの取り方とか対処法もわかってくる。社内ドキュメントとして日英で書いて、Slackで共有したりもしてます。

Wang(LINE):勉強になります(笑)。

朝井(LINE):ちょっと話は変わるかもですが、LINEだとタイや台湾のチームと働くことも多い。経験談としてあるのは、過去にタイのチームと案件を進めているときに、向こうが「OKだよ、何も問題ないよ」と言ってたのを信じて進めていたら、ある日突然「それはダメだよ」と(笑)。何か問題があると、日本だと早めにエスカレーションしてヤバそうな雰囲気を出すじゃないですか。でも、担当だったタイチームの人は本当に堂々としてて「No problem」を連呼してるけど、蓋を開けたら問題だらけで大変だったこともある。コミュニケーションは密にとってたんですけど、国民性みたいな部分への理解の必要性を感じましたね。

丹野(メルペイ):うちもLINEさんも外国籍社員や海外オフィスとは色々ありますよね。他にも「これまで問題があって改善したことは?」ということで何かありますかね?

朝井(LINE):これも台湾とかタイのチームとのやり取りなんですけど、最初のうちは本当に事細かに指示を出してしまっていた。もちろん、サービスやプロジェクトを上手くいかせようという思いからだったんですが、本来、現地のユーザーに一番詳しいはずの現地PMが思考停止のオーダー待ちみたいな状態になってしまった。結局、出てくるサービスもローカルニーズを反映しきれない感じになってしまって、本当に失敗でした。今は、ローカルPMの判断を信じているから好きにやってほしいと伝えていて、バリバリ進んでます。

丹野(メルペイ):その辺って、もしかしたら国内でも一緒かもしれないですね。メンバーのマネジメントというか、権限委譲というか。太田垣さんどうです?

太田垣(メルペイ):そうですね、USとかの経験とかも踏まえて思うのは、極論ですが、言うても同じ人間だなと。もちろん国民性とかはあるんですが、日本人でも大胆な人もいるし、タイにも内向的な人はいる。その人それぞれのモチベーションのスイッチをちゃんと探して上手くつついてあげることが、難しんですけど必要だと思います。

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今後やっていきたいこと、そして課題


丹野(メルペイ):ありがとうございます。それでは最後のテーマに移りますね。「まだ課題があり、これから改善したいことは?」ということで、現在進行中の課題やそれを解決するためにやりたいことなど、ありますか?

朝井(LINE):課題だらけで、どれを話そうか状態なんですけど。やりたいことはたくさんあって、それこそ毎日のように湧いてくる。限られたリソースの中でどれをどういう優先順位でやろうかという判断をもう少し上手くやりたいと思ってます。判断のパラメータも色んな側面があって、日本、タイ、台湾などの市場、必要なリソース、工数、事業へのインパクトなど様々な観点がある中で、これからやろうということを、どう判断すべきかは常に考えています。

メルカリさんとか、他社からも優秀なエンジニアを全員引っ張れたらできるかもなんですが、もちろんそんなことはできない。リソースをどう効率的に活かすは、PMの重要な要素なのですが、まだ解がない。ご存知の方がいれば、このあと教えていただきたいです(笑)。

太田垣(メルペイ):すごい共感しますね。我々メルペイもめちゃくちゃやりたいことがあって、全然人が足りない。外からは「メルカリさん、相当外から(人を)採ってるじゃないですか」とも言われるんですが。優先順位の整理自体はできてるかなと思ってるんですが、Naokiさん(メルペイ代表取締役社長)から「これもあれもやりたいよね」って話もどんどん出てきていて(笑)。良い意味でやりたいことがたくさん増えていきます。そういう意味でもやっぱり解がないと言うか、優秀な仲間は1人でも多くほしいです。

あと1つ。PayPayさんに着せ替え機能あるの知ってますか? 本当にうらやましくて、今このタイミングで着せ替えをやろうと決めて、実際に出せてるのが。どう思いました?

Wang(LINE):私もやりたいリストには入れてるんですが、なかなか優先順位は上げられないです。事業的な効果は大きくないと思うんですが、着せ替えみたいな機能を実現できているのは、PMとしてはやっぱりうらやましいですね。

丹野(メルペイ):両社ともやりたいことがまだまだ膨大にあって、それを実現する仲間集めが課題ということですね。それでは、そろそろ時間ということで締めさせていただきます。皆さん、ありがとうございました。

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LINEには課題が盛りだくさん。だからこそ、その状況を楽しめる人に来てほしい(Enjoy the Challenges)。グローバルな環境で、一緒にチャレンジしてくれるプロダクトマネージャーを募集しています。

■募集ポジション資格
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