LINEでは、世界に向けて挑戦するアスリートを支援しています。

2019年はパラ陸上競技の公式ユニフォームがリニューアル! すでに国内外の大会でお披露目されています。 LINEらしい緑色のユニフォームを着用して、競技に臨む選手たち。実はこのユニフォームは選手が自ら企画したものでした。


「第30回日本パラ陸上競技選手権大会」で100m、200m(ともにT12クラス)で1位に輝いた山路選手。

今回、発起人の山路竣哉選手(短距離走)に “LINEらしさ”にこだわったユニフォームに込めた思いや、社員アスリートとしての「LINE STYLE」について聞いてきました。

山路 竣哉(やまじ しゅんや)
パラ陸上競技選手。後天的遺伝子疾患による弱視。中学の部活動で同級生と一緒にできるスポーツを探し、陸上競技を始める。着実に力をつけて2013年アジアユースパラ選手権大会に初めて日本代表として出場。100mでは11秒28、200mでは23秒11の日本記録保持者。

ユニフォームのモチーフはLINEの○○


――ユニフォーム制作のきっかけから教えてください。

山路:入社した当初から、ひと目で「LINE」だと分かる緑のユニフォームが着たいという思いはありました。それまで、ユニフォームの色は黒などが多くて、周りの選手からも「あまりLINEぽくないね」と言われていたので。


社内で普段着の山路選手を直撃。

山路:1年に1回、ユニフォームを変えるチャンスがあって、今回決意しました。また、LINEらしさが出るようなデザインにもこだわり、他社にはない躍動的なデザインで、自分たちもより躍動するという思いで制作しました。

――なぜユニフォームに“LINEらしさ”が欲しいと思ったのでしょう?

山路:やっぱりLINEという会社に所属して支援してもらっているので。それに応えたいという思いが強くありました。会社の方々が自分の知らないところで応援に来てくれていたりもするんですよ。膨大な数の選手がいる中でも、応援に来てくれた人にひと目で分かってもらえたら、という思いがありました。

――たしかに緑だと見つけやすい(笑)。デザインで意識した点はどこですか?

山路:完成までは約3カ月で、デザインを1から考えることができたので、こだわりながら作り上げていきました。特に意識したのは、緑をベースにLINEらしさをどう表現するのかという部分ですね。ロゴがはっきり見えるデザイン、他にないデザインになるように試行錯誤を繰り返しました。デザイン会社の方々や他の選手たちとも話し合いながら、完成に近づけていきました。


よく見ると、LINEのトーク画面っぽい柄が。

山路:とにかく他にはないデザインを作ろうと思う中で、色の配色具合は重要なポイントでした。アクセントカラーの水色は特にこだわって入れた部分になります。実はLINEのトーク画面のデフォルトの空色背景をイメージしているんですよ。白いアクセントカラーはメッセージの吹き出し色、黒い部分が文字色と、LINE画面をモチーフにしています。また仕様に関しては、とにかく動きやすさと軽さを重視しています。このユニフォームを着て、大会へ出場した時の選手やスタッフの「LINEらしいね」という反応を想像しながら、デザインを考えるのは本当に楽しかったです。

――視覚に障害がある中で、デザイン確認はどうしていたのでしょうか?

山路:デザイン画をパソコン上に大きく出してもらって、顔を近づけて確認していましたね。僕は色の識別などは問題なくできるので、近くで見ることで問題なく確認できました。

――ユニフォームを実際に着用して走ったときはどんな気持ちでしたか?

山路:とにかく新鮮な気持ちになりましたね。普段着ない色だし、とにかく目立つなと(笑)。
実際に緑色のユニフォームを着ている選手は少ないので、多くの方に注目されて、緊張感がさらに高まりました。でも、その注目をレースの力に変えて、自分の競技力向上につなげていこうと思うことで、やる気につながりました。

目的なき「一生懸命」は、いちばん危険


――山路さんが競技に臨む上で、特に意識している「LINE STYLE」(全11項目) は何でしょうか。

山路:「Work Intensely and Be Focused」(目的なき「一生懸命」は、いちばん危険)ですね。自分は競技が好きだからとことん頑張れるというスタイルですが、そのために必要なのが“目標”だと思っています。自分の場合だと「東京パラリンピックでメダル獲得」という目標があるので、そこに向かって死に物狂いで頑張らなければという思いがあって。そのために必要なものは何かを考えながら、集中してやっています。集中してやらない限り向上はみられないし、集中していないと怪我につながってしまうこともあるので。


LINE STYLE BOOKを見ながら答えてくれた山路選手。

山路:コーチに自分の弱点を聞いて、日々練習をしていく中でも、こういう練習は何のためにやるのかも同時に教えてもらうんです。そうすることで意識が高まって、意識することで筋肉はより動くようになるんですよ。

目標を持たずただやみくもにやっているだけだと、何のために自分が陸上という競技をやっているのかという芯の部分がぶれてしまうので、それは怖いことだと思います。

Work Intensely and Be Focused(目的なき「一生懸命」は、いちばん危険)
時間をかけて熱心に働いたからといって、成功する保証はありません。「盲目的に一生懸命」は危険です。目の前の業務に追われていると、「何のためにこの仕事をしているか」という本質を見失いやすいからです。競争の中で抜きん出るには、平等に与えられた24時間を賢く使う必要があります。5時間「漫然と続ける」より、1時間でも「疲れ果てるほど集中する」。そのためには、自分が今「誰のために、何を、なぜしているのか」を常に意識しなければなりません。それが明確にわかってこそ、時間を有意義に使えるのです。




――最後に、今後の大会への意気込みを教えてください。

山路:2019年11月7日~15日に開催される「ドバイ2019世界パラ陸上競技選手権大会」の派遣標準記録の11秒28が、いまの自己ベストと同じタイムなんですよ。7月20日~21日の「2019 ジャパンパラ陸上競技大会」が代表選考の正念場なので、そこに向けて全力を尽くしたいと思っています。

■大会情報
「第24回関東パラ陸上競技選手権大会」
開催日:2019年7月6日(土)、7日(日)
会場:町田市立陸上競技場(市立野津田公園) 東京都町田市小野路町2035
URL:http://www.kanto-para.org/custom.html
※入場無料

「2019ジャパンパラ陸上競技大会」
開催日:2019年7月20日(土)、21日(日)
会場:岐阜メモリアルセンター長良川競技場 岐阜県岐阜市長良福光大野2675-28
URL:https://jaafd.org/events/20190507-001-35
※入場無料
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