特にピンポイントでこんなスキルや経験、志向や思いを持った人にジョインしてほしいという部署・ポジションについて紹介する”○○さんを募集中”シリーズ。

今回はLINE Financialの証券チームのUI/UXプランナーの小川と柳沼に、具体的なジョインしてほしい人物像を話してもらいました。


左から証券サービス企画チームの小川達樹、柳沼佑輔。

――まずは、お二人の自己紹介をお願いします。

小川:2015年にLINEに入社して、LINEバイトとLINEキャリアのサービス企画を担当していました。僕はもともと金融に対するリテラシーはかなり低い方だったんですけど、ビットコインが流行りはじめた時に、ユーザーとしてお金が増える体験をして、ブロックチェーンやfintech・金融領域に興味が湧きました。それがちょうどLINE Financialの立ち上げのタイミングだったこともあって2018年5月にLINE証券にジョインしました。

柳沼:僕は2017年4月に新卒として入社して今3年目です。以前はLINEバイトのサービス企画を担当していましたが、2018年7月からLINE証券のサービス企画担当になりました。僕も最初はビットコインが大きなきっかけですが、社会人2年目くらいで資産運用とかお金のことに関心を持ち始めたのもジョインした経緯の一つです。あとは、会社としてこれから注力する未開拓な領域で第一線を作っていけるということが、おもしろい環境なんじゃないかなと思いました。

――LINE Financialの事業領域の魅力はなんですか?

小川:僕自身は、これまで本当に投資に縁がない人生を送っていて、「金利って何?」という状態だったんです。LINEのユーザーにも、そういう人たちはたくさんいると思っていて。今まで投資や株に興味のない人たちにお金の新しい価値に気づいてもらうきっかけをつくれる可能性があると思っています。

いわゆる老後2000万円問題で大半の人は、「2000万円なんて貯められない、どうしたらいいんだろう」って漠然な不安を持っていると思うんです。「自分が今後に必要なお金がいくらで、そのために何をしようか」っていう解決手段を、多くの人が当たり前にちゃんと考えられる社会をつくれることが理想です。

柳沼:僕はもともと少額ですが株をやっていて、口座開設だとか証券サービスの仕組みや説明が煩雑すぎると感じていました。もっと簡単にできることはあるんじゃないかと。そういう目線で煩雑な仕組みや説明を解消して、今まで投資や資産運用にアレルギーを感じていた人たちに届けられるなら、証券サービスの市場そのものを変えられるんじゃないかと思い魅力を感じました。

小川:LINEは、コミュニケーションプラットフォームとしての強みと、LINE Payというウォレットサービスとしての強み、両方をもっています。

証券サービスは、投資においてコミュニケーションの一つの手段になりえるし、LINE Payで普段の支払いを行って、家計簿で節約して投資もというようなLINE内でのお金の流れが生きるのが醍醐味だと思います。

投資というか資産運用って、まだやましいとか後ろめたいとか、ネガティブな印象を持ってる人が多いと考えています。だから、投資に興味が湧いたとしても、大半の人は気軽に誰かに相談したり、話題にしたりしにくいテーマだと思ってしまう。そうすると、投資を勉強するにしても、とても、孤独な活動になりやすくて、もし間違った知識や情報を得ても、それを正す人がいないかもしれない。

LINE証券なら、投資やお金の話を健全に楽しく話せるような手助けも将来的にできると思ってます。



LINE Payについては、今後、国が支援しているキャッシュレスの消費者還元が活発化することに注目しています。日常の生活費の数%ですが、還元ポイントなどの余剰資金がチリも積もれば、あっというまに1株買える投資資金になる。いろんな商品をもっているのでそれぞれの強みを生かしたチャレンジ、横串でつなげたサービスができる拡張性が魅力です。




――それぞれが現在取り組まれてる業務について具体的に教えてください。

小川:先日、リリースした1株から株を買える投資サービスのユーザーリサーチやプロダクト企画を担当していました。自分と同じ投資未経験者の課題をリサーチし、プロトタイピングしながら、経営戦略、商品企画、コンプライアンス、オペレーション、CS、開発、デザイン、QAなど、様々なロールのステークホルダーを説得して、UI、UXの仕様を決めて行きます。

柳沼:最初は、既にリリースされている、有名企業の株が少額から買える株取引サービスの企画やキャンペーンの企画を担当していました。現在は、今後新しく投資信託の分野でもプロダクトを準備しているのですが、その企画を担当しています。

――これまでのプロダクトづくりでの苦労や工夫を教えてください。

小川:ジョインしたばかりの時は、金融に対するリテラシーがなかったので、まず金融用語がわからなかった(笑)。ジョイントベンチャーとして野村証券さんと一緒にサービスをつくっているのですが、金融のプロと対峙するのに、特に当初はベースとなる知識が追いついてませんでした。もちろん逆の部分もあって、お互いに伝えたいことがうまく伝わっていない時もあった。

ただ、こういうつまずきはユーザー自身も体験することに近いのかなとも感じました。金融に疎かった僕がつまずいたことは、これから投資を始める人は同じように躓く。そういう部分は意識してサービスの設計に組み込みました。難しい言葉は平易に、ステップが多い時は簡略化する。

それと、いつもハードルになるのが、コンプライアンスとユーザビリティのバランスの取り方ですかね。そこを折衝していくというのは、今までの他のプロダクトではなかった経験だったので。

柳沼:僕が経験した苦労もやはり、いかに投資や資産運用を身近に感じてもらえるかのUXの企画の部分と、誤解を与えないよう丁寧に説明できるかのコンプラインスの部分の両立です。金融事業ということで、コンプライアンスは他サービスに輪をかけて重要な要素です。そこにかける時間や工数は大きいです。

例えば、僕が当初企画していた機能では、なるべくシンプルで使いやすくなるよう、簡易な説明の記載だけにとどめたかったのですが、コンプライアンス観点で見ると、ユーザーに誤解を与えてしまいかねない部分がありました。そういった時は、サービスの利便性とコンプライアンスがしっかり両立できるよう、野村證券さんから出向されている方々と、何度も協議を重ねて改善案を考えました。




――LINE Financialならではの仕事の進め方の特徴は?

柳沼:ユーザーのお金を預かるサービスなので、1つ機能の仕様を検討するにも、様々な関連部署に確認をとりながら慎重に進行する必要があります。数字の表示位置や文言が少し違うだけでも、誤解を与えてしまったりする。些細に思えるようなミスであっても、一度信用を失ったら、自分のお金をそんなところに預けたいとは思わないですよね。そういった観点を意識して、ユーザーにしっかり信頼してもらえるサービスになるよう、エンジニアやデザイナー含めプロジェクトメンバーとコミュニケーションを取っています。

小川:私が経験してきたLINEの他のサービスよりも、パートナー企業との連携が深いです。金融になるとコンプライアンスが常に関わってきて、仕様についてもLINE側だけでは決められない。

例えば、株価や保有資産などの画面表示をとっても、表示位置、表示タイミング、付随情報、注意喚起など、ユーザーが誤解しないように、情報がとてもセンシティブに扱われます。

また、金融商品なので1つの商品を購入するだけでも、伝えるべき注意事項がたくさんあり、とても複雑に見えます。それらが、金融をより複雑で難しいものにしている要因。従来の慣習にとらわれ過ぎず、平易な言葉に置き換えたり、説明の順序を工夫したり、論理的に整理をしながら、UI/UXを何度もブラッシュアップする必要があります。

――今特にUI/UXプランナーのメンバーを増やしていきたいとのことですが、どういう役割を担う人なのでしょうか?

小川:UI/UXプランナーはユーザー像をはっきりと捉え、理想とするプロダクトの、情報設計、画面設計、導線設計を具体化でき、メンバーに的確に伝えられる人だと思います。

ユーザーリサーチから、ユーザー像と課題を明確にして、プロトタイピングをしながら、プロダクトに落とし込みます。そして、事業を継続しながら、その工程を繰り返します。

事業のさまざまな課題に対して、粘り強く、向き合える方が向いてると思います。

小川:LINE Financialの他の職種だと金融経験者がほとんどなのですが、サービス企画は金融にあまり詳しくない人ばかりです。もう既にあるような証券サービスをLINE上で提供しても意味がなくて、新しいものをつくりたい。そういう目線で、プロダクトを企画できる方にジョインしてほしいです。視座を変えられる人ですね。

柳沼:僕も同じ意見です。さらに加えるなら、日本だけでなく海外の事例や動向も見て、視野を広く見られる人。日本の証券サービスだけを見ると、どうしても参考になる事例が限られてしまいます。これまでの日本の証券サービスの常識を超えて、好奇心をもって色んな事例に触れながら、初心者目線でサービスづくりができる人に是非ジョインしていただきたいです。




ーーこれからジョインする人には、どんなことを担当してほしいですか?

小川:まだまだ力を入れたい商品があります。LINE Financialの展望としては最初の2、3年で一通りの金融商品を揃える。それをもとに、複数の商品を組み合わせてどう提供するかや、新しいサービスをつくっていきたいと考えています。その土台を組むのがこれからです。

また、LINE証券は金融商品を取引するというだけでなくて、金融知識を学んでもらったり、銘柄を分析するツールを提供したり、投資のコミュニケーションを活性化する仕組みを作ったり、他にも従来の金融サービスと違う、いろんな施策を考えられる環境があって、実際に準備しているので、何か強みを持っている人であれば、その人の志向性、強みを活かせると思います。

柳沼:LINE証券では、現在リリースされている少額で株取引ができるサービスに加え、「働く世代」を中心に様々な背景をもったユーザーの資産運用がサポートできるよう新しい金融商品を追加して行く予定です。なので、少額の株取引をさらに使いやすく改善したり多くのユーザーに広める仕事もありますし、新しい商品をいかにわかりやすく提供できるかを考える仕事もあるので、色んなチャレンジができると思います。

――どういう人が活躍できますか?

小川:実際のユーザーの行動や、話したりしていることなどから、洞察力をもって、ターゲットが考えていることや、本質的に何をもとめているのかを見抜いて、それを具体化することができる人。

柳沼:僕たちが使って欲しいユーザーは、すでに投資している人だけではないし、ITリテラシーが高い人でもない。むしろLINE Payなどの決済サービスもまだ使っていないような人。普段からそういう人たちの行動を、好奇心をもって観察できる人はユーザーに愛されるサービスづくりができると思っています。

あとは、コミュニケーション観点でも技術が必要です。ユーザーにとって一番便利だと思った企画を考えるだけではダメで、それを言語化して他のメンバーに伝えて、実際に世に出るまで推進していかないといけない。事業部だけでなく開発、デザイナーに認識の齟齬がないように言語化して伝えるスキルも必要です。

――今後、LINE証券が目指すこととは?

柳沼:今まで投資や資産運用は難しいもの、どこか遠くにあるもの、と感じていた人たちに寄り添った、まったく新しい証券サービスです。

日本ではまだ、投資や資産運用の世界を、万人が使えるようにスマートフォンに最適化できている証券会社がないと思っています。LINEが得意としているスマホファースト、ユーザーファーストのサービスづくりを突き詰めていって、今までにない証券サービスをつくりたいと思っています。

小川:LINEという接点・強みを持つ立場からすると、金融リテラシーの低い人たちが、投資に直面する初めての入り口になり得るという大きなインパクトがあります。入口になる裾野の広さは、何よりのアドバンテージだと考えている。しかも、最初に開いて使い始めた口座はなかなか乗り換えない。だからこそ追求する方向性は、優しさ・気軽さ・簡単さ・使いやすさです。

柳沼:そうですね、逆に最初に触れる金融サービスになる可能性が高いからこそ、金融アレルギーというか「やっぱり金融とか資産運用は難しいし、わからない」みたいな体験は本当に避けなきゃいけない。最初に小川さんが言ってましたけど、資産運用自体やその知識とか解決策を当たり前にできるか、そういう社会にできるかってところにおいて、LINE証券が持つ責任や可能性はとても大きいと思います。

小川:市場を広げる、社会として当たり前のことにする。他にも色々なサービスやプレイヤーは居ますが、LINEが一番可能性あると思って僕らはやっています。その思いというか目線に共感してジョインしてもらえる人が増えると嬉しいですね。

――最後に、少しでも興味を持ってくれた方にメッセージを。

小川:投資や資産運用は、一部の限られた人たちがやるものではなくて、どんな人でもはじめられると思ってます。LINEでつながっている、あなたの家族や友だち、数年したらLINEを使い始めるようなお子さん、自分のまわりにいる顔が思い浮かぶような身近な人たちに向けて「やさしい投資・資産運用の入口」となるサービスを届けるというやりがいを、みなさんにも感じてほしいです。

柳沼:「スマホで投資・資産運用」というまだ誰も正解を見つけていないチャレンジングな領域で、日本人のお金に対する考え方が一変するようなサービスを作ろうとしています。ですが、まだスタート地点に立ったばかりでやるべき事が山積みです……。関心を持ってくださった方、是非一緒にチャレンジしに来ていただけると嬉しいです。




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UI/UXプランナー(家計簿/証券/銀行/Fintech新規サービス)【LINE Financial】


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