LINEで生まれる新しいアイデアやサービスを支える部門・チームを紹介する「LINEのなかみ」。今回は、デジタルマーケティングの領域からLINEの様々なサービスや事業の成長を支えるアドコンサルティング室について、働くメンバーから紹介してもらいました。


左から、プランニングチームの戸倉、コンサルティングチームの小島、槇井。

――LINEに入社するまでの経歴を教えて下さい。

槇井:前職は外資系の広告代理店で、営業から運用、レポーティングまでを行っていました。LINEには2019年の1月に入社しました。

小島:私もインターネット広告代理店で営業をしていました。クライアントとしては、航空会社やアパレルECサイト、不動産など多種多様な業界のWEBマーケティングのお手伝いをしていました。LINEに入社したのは、2019年3月なのでちょうど半年くらい経ったところです。

戸倉:新卒で人材紹介会社に入社後、求人広告の会社へ転職してWEBマーケ職を経験し、リサーチアシスタントを経て、2011年にネイバージャパン(現LINE)に入社しました。お二人は比較的最近の入社ですが、私は全社的にもかなり社歴が長い人だと思います(笑)。

以前はサービスの数や組織の規模が小さかったこともあって、LINEに入社して今の役割をやる前は、もう少し幅広くマーケティング全般の業務をやっていました。例えばLINEアプリがローンチしたときのマーケティングや、いろんなサービスのプロモーションサイトが立ち上がる際の企画・ディレクションなどもやってました。その後、産休育休を取得して戻ってきたときから今のアドコンサルティング関連の部署で働いています。

事業会社でありながら、幅広いサービスを扱える面白さ


――なんでLINEに入社したんですか?

戸倉:私はちょっとタイミング的に参考にならないので(笑)。

槇井:私は、もともと広告代理店で営業から運用までをしていく中で、クライアントからいかにコストをかけてもらうかということに意識が行き過ぎていると感じるところがあって。事業側の立場でデジタルマーケティングという手段で事業をスケールできるような仕事をしたいと思い、事業会社への転職を考えるようになりました。その中で、複数のサービスを横断して見れるということと、デジタルマーケティングを行う以上ある程度広告予算が必要になるので、そういう要素を満たしてそうで自分が貢献できそうなLINEに決めました。

小島:私も似てますね。インターネットの広告代理店で働き、かつ獲得という狭い領域を担当していたので、もっと幅広く仕事をしたいというのが理由でした。認知から獲得、さらに優良顧客になってもらうまでの一連の流れを見れる事業側にいきたいという思いがありました。さらに、LINEはプラットフォームを持ちつつ幅広い領域のサービスを展開している。事業会社だけど様々なサービスを取り扱えて飽きないだろうという点も魅力でした。

同じように複数のサービスを扱う企業も転職の候補にあったんですけど、そこはトップダウンですべてを決めていく文化のようで、会社の伸びはあっても自分の伸びがあまりないのではと思いました。逆にLINEは、一人ひとりが決めて動く印象がすごく強かった。実際に、今担当しているサービスのWEBマーケティングの担当は自分しかいなくて、すべての責任がありつつも、自分でやりたいことが極限までできていると思います。



――実際に入社してみて、感じたギャップはありますか?

槇井:個人に与えられる裁量は非常に大きい、期待以上の良いギャップでした。自分の努力や責任に応じて、任せてもらえるというところはまだまだベンチャー気質があって面白いなと思います。

小島:スピード感があります、良くも悪くも(笑)。戦略がきっちり詰められていないまま走ることもあって、軌道修正も正直かなりあります。じっくりと計画を立てて、立てた計画通りに進めていきたい人には厳しい環境かもしれません。常に最良のアクションが何かは考え続ける必要があります。

槇井:そうですね、入社して役員との距離感が近いのも驚いたポイントだったのですが、そういうことも決定のスピードが早い要因かなと。あとは、LINE独特のルールや文化、部門ごとの特徴や差も結構あって、こっちの事業部はOKなことがあっちではNGみたいなこともたまにあるので、柔軟性も必要かもしれません。

――アドコンサルティング室はどんな部署ですか?

戸倉:アドコンサルティング室には3つのチームがあります。コンサルティングチーム、プランニングチーム、運用チームです。 

コンサルティングチームでは、LINEのファミリーサービスにおけるデジタルマーケティング領域のプロモーションのコンサルティングを行っています。目的に合わせた全体設計、全体評価と広告メニューごとの評価などを、各サービスがもっている事業のKPIに合わせて指標を設定しています。各事業の課題に対して、デジマ観点から解決を図っていくことがミッションです。

LINEアプリ内の広告枠を使ったマーケティングを社内では「インナーマーケティング」と呼んでいるのですが、プランニングチームは、そのインナーマーケティングのプランニング・実行を行うプランナーと、クリエイティブのプランニングを専門に行うクリエイティブ担当者、分析に必要なデータ項目の設計を行うデータ分析担当者で構成されています。それぞれの専門スキルを活かして、インナーマーケティングをより的確に、各事業部課題にあわせて遂行していくことをミッションとしています。

運用チームは、内部メディア・外部メディアを活用したプロモーションの運用業務がミッションです。広告の入稿準備や入稿、効果のレポーティングまでスムーズなオペレーションフローを構築し、改善しながら業務を遂行しています。また新しい広告メニューについてもオペレーションフローの構築を行っています。



――各サービスや事業ごとではなく、セントラルに組織があることにはどういう意義があるんですか?

小島:サービスの特性は全く異なりますが、アクションとしてやっていることは共通していることが多いので、横展開ができることですね。知見が溜まりにくいという理由で、事業部側でデジタルマーケティングを担当していた人が、アドコンサルティング室を兼務するということもあります。定例会などで担当しているサービスの施策や結果などを共有して、それぞれの改善に活かしています。

戸倉:プランニングチームには、クリエイティブ専門のプランナーやデータ分析担当もいます。プランニングや考察の際に、個人の専門性を掛け合わせた提案を事業部側にできるということもメリットだと思います。

――具体的な業務内容について教えてください。

槇井:私はLINE MUSICとLINEチケットを担当しています。各事業に対し、デジタルADでどのように貢献できるかを協議し、代理店や各メディアと連携し実現しています。細かい実務の幅は広いのですが、コンサルティングを行うにあたってのデータ収集から配信状況のチェック、サービス担当との連携や報告などが日々の業務です。

小島:私は主にLINEマンガ・LINE LIVE・LINEノベル・LINE STEPの外部出稿とインナーマーケティングのコンサルティングを担当しています。

事業側のKGIに対してマーケティング側で何ができるかのKPIを設定し、シミュレーションを出し、実際に運用をしていきます。そのシミュレーションに対して、どの媒体を使うのか、どういうクリエイティブを出していくかを調整し、クリエイティブもどういうものを作りたいかまで落とし込んで、代理店に運用してもらいます。なので週1、2回くらいは代理店とミーティングをして、運用の調整していくのも仕事です。

そういった獲得領域の施策とは別に、ブランディング寄りの施策も担当しています。例えば、LINEマンガでしか読めない作品の紹介をすることによって、「LINEマンガで読んでみよう!」と思ってもらえるようなプロモーション動画を配信しました。


小島:LINEマンガは企画チームも兼務しているので、サービス自体がどのようにアップデートしているかや、PRやソーシャル担当の動きもすべて分かり、サービス展開や他の担当者の動きをきちんと理解して、自分のやるべきことに繋げられています。

戸倉:私は、インナーマーケティングのプランニングがメインの業務ですが、サービス側が運用している公式アカウントのフォロワーの獲得・継続するための施策なども一緒に考えることがあります。また、サービス側が外部出稿している場合は出稿内容の結果を共有し、それをインナーマーケティングでどう活かしていくかの相談をすることもあります。WEB出稿に関する様々な制作ディレクションから入稿・レポーティングまで幅広くやってますね。

LINEのアドコンサルティング室ならではの面白さ


――ちなみに代理店から転職されて、一番違いを感じるところって何でしょう?

小島:ユーザーデータはクライアントの社内だけで管理していたりするので、代理店だとあくまで見える範囲でしか運用ができませんでした。今はほとんどのものが見えている中で、ここはこうやった方がいいですよとか、そのKPIは無茶ですよとかフラットに話せる。時には、社内のデータ運用・分析部門のData Labsの人たちと一緒に、より細かく数字で見ていくみたいなこともできます。例えば広告を運用している中で成果に大きな変動があった場合、それがサービスの機能や改善によるものなのか、それとも広告だけの効果なのかというのがわかるようにデータを設計してくれます。出た数値のどこを深掘っていくかも一緒に相談できて、可視化してくれるので、すごくありがたい存在です。自分だけではできないなと思います。

槇井:事業の様々なフェーズにおいて、自分たちに何ができるのかを考えるのがすごく面白いですね。ときには事業部側で考えているキャンペーンプランに対して、そもそもこれ必要なんだっけと疑問を投げることもあります。本当に必要なものを、最小の予算で最大の効果を出せるように折衝できることはおもしろいです。



――普段、時間的にはどのくらい働かれてるんですか?

槇井:私は裁量労働制なんですけど、いつも9時半くらいに出社して20時くらいには帰っていることがほとんどです。与えられた業務をしっかりこなしていれば、比較的自由に出社や退社時間を調整できるのでとても働きやすいです。

小島:こういう業種ってすごく過酷な環境に見られがちですよね(笑)。私も10時くらいに会社にきて、だいたい20時くらいには帰ってますね。相当遅い日でも22時くらいで、それ超えることはまずないです。18時半くらいに帰ることもあるし、サービスや施策の状況によりますね。

戸倉:私は子育てをしながら時短で働いています。会社としてもまわりのメンバーも子育てに理解を持って接してくれるので、ミーティングの時間や作業の締め切り時間などを考慮して設定してもらったり、本当に感謝しています。小さなお子さんを育てながら働く人も多いですし、会社や周囲の配慮もしっかりしている環境だと思います。

――LINEのアドコンサルティング室で働くことのおすすめポイントは?

小島:LINEは、どんどんいろんなサービスが出てくるので面白いです。それぞれのサービスの状況にもよりますが、目的と合致すれば新しい広告メニューもいち早くチャレンジができて、デジタル広告をやる人間にとっては知的好奇心が満たされます。

また、立ち上げたばかりのサービスに関しては、新しいターゲットに向けてどういう風に広告を活用するかを事業側とPRやマーケティング戦略担当なども交えて検討し、トライ&エラーを繰り返していくので、ベンチャーのような要素もあると感じています。

広告を出稿するのが正ではない時は、きちんと考えて「出さない」という判断もできます。

槇井:媒体社から直接情報を得られるのは、本当に良いですね。デジタルマーケティングは専門的な知識が必要ですが、新しいソリューションに対して知識を深めてPDCAを回していきたい人であれば、非常に面白いのかなと思います。

小島:志望理由でもあった、「デジタルマーケティングを一気通貫でやりたい」を実際にできるところも魅力です。しかも、それが自分の判断でできるし、スピード感を持ってできる。大きな会社だと、やりたいと言ってから上層部の稟議を経て、半年〜1年後にやっとできるというのがあると思うのですが、LINEなら今月やりましょうというスピード感でできる。必要な規模でかつ一気通貫、しかも自分の判断でスピード感を持ってできるのは大きな魅力です。

戸倉:LINEの中にある複数の広告枠を横断して考えていけるのはやりがいがあると感じています。各サービスの出稿内容に対しての知見を幅広く持つことができ、デジマ関連のスキル構築ができます。また専門スキルを持っているデータ分析担当者・クリエイティブ担当者が近くにいるため、PDCAが回しやすく、考察も深堀していくことができるのも魅力です。

代理店から、事業会社へのキャリアが多数


――どんな経歴の人が多いですか? また、向いている人はどんな人ですか?

槇井:多いのは代理店出身の人、あとは事業会社のマーケティング部門の人。とにかく向上意欲がある人が向いていると思います。変化が激しい分野でもあるので、今できていてもそれがいつまで通用するかわからない、常に自分のスキル向上を考えて情報を取り入れる人でないと厳しいかなと思います。

戸倉:プランニングチームも代理店出身の方が多いです。LINEに向いているのは、デジタルマーケティングに興味があって、それを活かしてよりサービスの課題に向き合っていきたい人だと思います。さらにデータやクリエイティブ分野に強みや関心があると、各サービスのマーケティング効果を深堀りして考えることができるので、より楽しめるかなと。

それに加えて、デジタルマーケティングの知識や抑えるべきポイントを他の職種の方にもわかりやすく説明できるスキルも大事ですね。

槇井:そうですよね。知識も必要だし、説明もできないといけないし、柔軟性も必要ですね。いろんな職野の人と関わって、「何が必要なんでしたっけ?」だったり、「こういうところが必要ですよ」というのを説明するので、とっつきづらい人だなと思われてしまうと仕事が進みづらくなってしまう。

ヒアリングするときにある程度の関係性が築けているからこそ、得られる情報とかもあったりするので、コミュニケーションは大事だなと思います。



――どういう人と一緒に働きたいですか?

槇井:メンバーが各々担当サービスを持っているので、同じチーム内で横でつながって働くことは少ないのですが、学習意欲がある人と働きたいです。得た知識をお互い横展開して、一緒に成長していけるといいなと思います。

小島:自分とは違う視点を持っている人。私は前職でWEBページの広告を担当することが多く、その視点で話すことはできるんですけど、アプリに対してはあまり詳しくない。部署全体に、何かに詳しい人が集まると強いチームになると思います。

戸倉:関係部署を跨いだり説得したりに時間がかかることも多いので、コミュニケーションをとることを楽しいと思える人がいいですね。あとは、横展開を今後もっと強化して知見をためていきたいと思っているので、チームワークを大切にしていて、連携が好きな人と一緒に働きたいです。

――最後に、LINEのアドコンサルティング室で働くことに興味がある人に伝えたいことはありますか?

槇井:様々なプロダクトを横断し、デジタルマーケと向き合う事が出来る点はとても魅力だと思います。今回の記事だけで業務内容の全てを理解することは難しいかもしれませんが、不安な点などは選考の段階などでも解消していける部分もあると思うので、まずは興味があれば応募していただきたいですね。

小島:日々凄まじい勢いで変化する各サービスの事業課題に対して広告でどう解決できるか、難しいことも多いですが非常にやりがいを感じます。変化を受け入れ、新しいことへのチャレンジが好きな方にはぴったりだと思います。そんな方と、一緒にお仕事が出来る事を楽しみにしています。

戸倉:担当サービスは異なっていても、目指しているものや業務で発生する悩みは似ているで、チーム内でお互いに相談や議論をしつつ仕事をしています。私自身も育休復帰していますが、助けられて徐々に仕事に慣れていくことができました。媒体社・広告主双方の立ち位置でLINEサービスをみれることが魅力ですし、やりがいでもあります。少しでもご興味をもっていただいた方、ぜひ一緒に働きましょう。



アドコンサルティング室では、下記のメンバーを募集しています。
https://scdn.line-apps.com/stf/linecorp/ja/pr/adc.png